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pISSN : 1226-3605 / eISSN : 2733-8908

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2011, Vol., No.49

  • 1.

    일본요리분야에서 사용되는 어휘의 고찰

    김직수 | 2011, (49) | pp.19~36 | number of Cited : 2
    Abstract PDF
     本稿は、日本の料理分野の中で、魚、肉、麺、野菜料理に関する資料を対象に、語彙調査を実施し、全体の料理分野と各料理分野で使用される語彙の特徴を考察し、関連する語彙を提示することにより、日本語学習者の語彙習得と専門分野の語彙研究に役立てることを目的としている。 研究の方法としては、語彙調査で得られた各料理分野の語彙の頻度(使用率)を基準にして比較し、使用される語彙を「料理道具」、「料理材料」、「調理方法」に分類してその中に含まれる語彙間の相関関係を分析してみた。 分析の結果、各料理分野で特徴的に使われる語彙と、共通的に使われる語彙をそれぞれ選定し、使用例を通してその特徴を把握することができた。各各料理分野で特徴的に使われる語彙には、魚料理の「アサリ、ウナギ、アジ、エビ、カツオ、サケ、タコ」、肉料理の「肉、牛肉、ささみ」、麺料理の「めん、めんつゆ、そうめん、沸す」、野菜料理の「カボチャ、インゲン」が選定できた。また、共通的に使われる語彙には、料理道具の「鍋、器、大さじ、小さじ、フライパン」、料理材料の「大根、卵、砂糖、水、塩、油、酒、片栗粉、コショウ、ゴマ油、サラダ油、ショウガ、しょうゆ、タマネギ、ネギ、みりん」、調理方法の「薄切り、千切り、みじん切り、盛る、揚げる、熱する、煮る、炒める、混ぜる、焼く、ゆでる」などがあるのを明確にした。 本稿は、まだ初期段階の研究であるため不十分なところもあると思うが、中上級の日本語学習者の語彙教育と専門分野の語彙研究資料としての基礎データ作りはできていると思う。
  • 2.

    日本語の促音(っ)と撥音(ん)を伴うオノマトペの形態

    김창남 | 2011, (49) | pp.37~58 | number of Cited : 2
    Abstract PDF
     本稿では、山口(2003)『暮らしのことば擬音・擬態語辞典』に載せられている2,033例を対象にこれらを形態的に173形式に分類し、その中で「t」を伴う形式と「n」を伴う形式について考察を行った。その結果、以下のことが明らかにされた。 第一に、形式数と語彙数については、「t」を伴うものは63形式(36.42%)で、語彙数は658例(32.26%)であるのに対し、「n」を伴うものは71形式(41.04%)で、語彙数は437例(21.49%)である。この結果から、形式数においては「t」を伴うものが「n」を伴うものより少ないが、語彙数においては「t」を伴うものが「n」を伴うものより多いことがわかった。また本調査で見つかった「t」を伴う形式数と「n」を伴う形式数がどちらも崔(2005)と中里(2008)で挙げている形式数よりかなり多いことがわかった。 第二に、「t」を伴う63形式(658例)については、「~t(~t~)」「~t~r(n)」「~yt(~yt~)」「~nt」それぞれの語彙数をみると、「~t(~t~)」が314例(60.49%)でもっとも多く、次に「~t~r(n)」が172例(26.14%)、「~yt(~yt~)」が82例(12.46%)、「~nt」が6例(0.91%)の順に現れている。また形式別にみると、「OOt型」が183例でもっとも多く、次に「OtOr型」(119例)、「Ot型」(34例)、「O-t型」(32例)、「OOOOt型」(26例)、「OO-t型」(24例)⋯の順である。つまり、「t」を伴う形式においては「OOt型」の例がもっとも多く見られている。 第三に、「n」を伴う71形式(437例)については、「~n」「~n~」「~n~n~(n)」それぞれの語彙数をみると、「~n」が274例(62.70%)でもっとも多く、次に「~n~」が91例(21.05%)、「~n~n~(n)」が29例(6.64%)である。また形式別にみると、「OOn型」が86例でもっとも多く、次に「On反復型」(39例)、「OOn反復型」(33例)、「On型」(26例)、「OnOr型」(25例)⋯の順に現れている。つまり、「n」を伴う形式においては「OOn型」の例がもっとも多く現れている。 以上の結果から、「t」を伴う形式の例が「n」を伴う形式より多く見られている点と、「t」を伴うものにおいては「OOt型」の例がもっとも多いのに対し、「n」を伴うものにおいては「OOn型」の例がもっとも多いことが明らかにされた。 なお、今回は促音(っ)を伴うものと撥音(ん)を伴うものを中心に考察を行ったが、今後は拗音(ゃ/ゅ/ょ)を伴うもの、長音(ー)を伴うもの、仮名「り」を伴うものにまで研究範囲を広げていきたい。
  • 3.

    韓国人日本語学習者の日本語談話における 談話展開方法の特徴 談話展開方法研究から日本語教育への応用及び実践へ向けて

    다나카 카오리 | 2011, (49) | pp.59~88 | number of Cited : 0
    Abstract PDF
    自然談話を資料とした究はエスノメソドロジに依って展してきたエスノメソドロジストは膨大な言語デタから人の日常的な話を分析し一見無秩序であるように思われる日常話の中にも構造があることを明らかにした近年談話にする究は社言語を始めとするな究分野で盛んに行われつつあり日本語育分野においても注目されているが究結果が用的に反映されている例は少ないようである本稿の目的としては韓人日本語習者の自然談話を分析することによりその特を明らかにするとともに習者本人の習言語である日本語にする認識なども明らかにしていくこととにあるさらにその結果から談話展開方法を日本語育へ導入するための可能性について示していくこととするの究においては習者の話す日本語談話は客明累加型に類型できたが本稿では習者の話す日本語談話にも全てのパタンが見て取れたただし展開方法としては習者の特と思われる接詞等はほとんど用いずに一文一文を羅列し談話を作成するという方法が多く採られていることが明らかになったここから今後日本語育に談話展開方法を導入する場合客明累加型及び主直情型の展開方法を取り入れていく必要性が指摘でき同時に導入の時期や方法を考えていく必要性が感じられた今回の分析及び調査は統計的に行ったものではなかったため根をもって傾向をみ取ることはできなかったが今後の究及び談話展開方法を日本語育へ導入するための予備的な究として興味深い結果を得ることができ談話展開方法を日本語育へ導入するに向けて大きく前進したと考える
  • 4.

    한일 신문 사설 어휘의 비교

    신민철 | 2011, (49) | pp.89~102 | number of Cited : 2
    Abstract PDF
     これまで、主に同一内容の『窓ぎわのトットちゃん』語彙を対象として色々な側面から韓国語と日本語の語彙比較を行い、各々の特徴と傾向を指摘してきた。しかし、それだけではそのような指摘が各言語において一般性を持つものであるとは断言できない。 そこで、本稿では、性格は類似しているが、内容を異にするテキストとして韓国語と日本語の新聞社説語彙を対象として比較を行い、その結果と『窓わのトットちゃん』語彙を比較した結果とを照らし合わせ、韓国語と日本語の語彙の比較において一般性を持つ差は何であり、また、新聞社説語彙の特徴は何であるかを探ってみた。その結果は以下の通りである。 同じか似たような量のテキストを同一の基準で語彙調査した場合、異なり語と延べ語ともに韓国語が日本語を大きく上回っている。また、上位語においても韓国語の方が大きくなっているが、それは両言語の付属語の違いによるものである。なお、品詞別構成と語種別構成自体は両言語が類似しており、漢字語と混種語では韓国語の割合が、固有語と外来語では日本語の割合がそれぞれ若干ずつ大きくなっている。これは『窓ぎわのトットちゃん』語彙の比較と新聞社説語彙の比較の両方で見られる。従って、このような傾向はどんな語彙を対象としても韓国語と日本語の語彙の比較においては常に見られる、一般性を持つ傾向なり差であると言えよう。 一方、新聞社説語彙では、他の語彙資料に比べ、基調語彙が捉えやすく、また、より少ない語でより多くの情報を伝えなければならない新聞の特性上、「臨時一語」により名詞と漢字語の割合が相當大きくなっている。これを新聞社説語彙の特徴と見做してもよいのではないかと思われる。
  • 5.

    「一般的傾向」と「当為」を表す日本語「ものだ」について -韓国語「법이다/beobida」との対照を中心に-

    oh sujin | 2011, (49) | pp.103~118 | number of Cited : 1
    Abstract PDF
     本稿は日本語「もの」と韓国語「법/beob」に、それぞれ「だ」と「이다/ida」の結合によってモダリティとして機能する「ものだ」、「법이다/beobida」について考察したものである。両者は「一般的傾向」といった認識モダリティ、「当為」といった義務モダリティとして機能する共通性を持つことから、「一般的傾向」と「当為」用法の発達過程ないしその連続性について考えてみようとした。 まず、日本語「ものだ」は代用語機能と「一般的傾向」用法が重なって、その弁別に混乱を引き起こす場合がよくあるが、代用語機能と「当為」用法がともに表れる場合はごく稀である。これに対して、韓国語「법이다/beobida」は実質名詞「법/beob」の一部の意味が残され、義務を表す「当為」の意味を持ち、「법/beob」の道徳的な意味がなくなると、一般的な原理、普遍的な現象を表す「一般的傾向」へと発達していく。 このように、日本語「ものだ」は「一般的傾向」から「当為」用法へ発達し、韓国語「법이다/beobida」は「当為」用法から「一般的傾向」用法へ発達したと言える。つまり、前者は認識モダリティから義務モダリティへ、後者は義務モダリティから認識モダリティへ発達したということが言えよう。
  • 6.

    『交隣須知』筆寫本과 刊行本의 한국어 어휘의 비교* ―한일 근대어 연구자료로서의 가치성을 중심으로―

    편무진 | 2011, (49) | pp.119~134 | number of Cited : 3
    Abstract PDF
    本稿は、拙稿「『交隣須知』筆寫本と刊行本の韓国語語彙の比較」(『日本文化學報』45集)の後続編で、『交隣須知』筆寫本の韓國語語彙が刊行本においてどのように受容されたかを通して、近代韓國語の變遷過程と語彙的特性、そして本書がもつ言語の通時的硏究資料としてその價値および有用性について考察したものである。まず日本語は、初刊本において對譯の語彙を採択するにおいてまずは增補本類のそれを参照し、標題語と意味的に同じか類義語の關係にある日本語を受容しようとする傾向がうかがえた。その背景には、既存の增補本類の日本語に比べて当時のより標準的な語彙を反映しようとする編集意図があったものと推定した。いっぽう韓国語の場合は、古写本類の苗代川本から刊本にいたるほど近現代的な傾向が強くなり、増補本類は新舊語が共存する過渡期的な言語現実を反映しているものと思われる。結果的に、本書の成立が18C初だとすると、苗代川本は原「交隣須知」の古形をより多く保っているものとされる。この苗代川本は大体19C初に筆写されたものと推定されるが、その韓国語は大体18C、つまり近代中期ごろの言語現實を反映するとみて差し支えないと思う。そして19C末の初刊本は近代語の後期に属するし、その間に位置する增補本類は、言語變化に保守性をあびてはいるものの、大体1800年を前後した時期の文獻資料に分類できると思う。
  • 7.

    植民地朝鮮における標準語論* ー方言調査を中心にー

    Hyung, Jin-I | 2011, (49) | pp.135~148 | number of Cited : 0
    Abstract PDF
    朝鮮語における最初の方言調査は小倉進平によって行われる。小倉は、1911年から朝鮮総督府に勤務しながら、済州島から北の咸鏡道まで200回以上を回って、方言調査を行い、数多くの論文を著し、単行本を残している。その調査は1903年から日本で行われた国語調査委員会による方言調査を参考にしたものと思われ、調査対象の選定、方法など類似する部分が多い。そして小倉の方言調査により、朝鮮に標準語なるものと、方言なるものの概念が広がり、用語として「方言」が広がる契機となった。そして方言調査の必要性と手法を朝鮮に伝えた。なお、小倉のこのような活躍は、日本の国語構築の一環として行われたと思われる。朝鮮における方言調査は1935年、朝鮮語学会の機関誌である『한글(ハングル)』に「方言調査」という欄が設けられ、各地から方言資料を集める形で行われる。1942年5月まで、55回にわたって集めた方言資料は朝鮮語辞典の資料となる。日本の方言調査のように、国家機関の主導のもと、専門家の指導で行われた調査ではないが、この調査により、標準語に対する意識が広まり、これらの資料により朝鮮の方言学、方言地図、方言区画論の基盤が整ったことは注目に値する。
  • 8.

    日本人ゲストを招いた会話授業の試み -韓国の大学における接触場面での学生心理の変化―

    마쓰우라 케이코 | 고야마 야스코 | 2011, (49) | pp.149~164 | number of Cited : 2
    Abstract PDF
    日本語を専攻する学習者達は、4技能のうち「読む」「聴く」「書く」は学院に通ったりインターネットを利用して一人でも練習することができる。しかし「話す」についてはほかの3技能に比べ一人で練習することがかなり難しい。筆者は学習者に対するレディネス調査を踏まえ、日本語教師以外の日本語母語話者との会話の機会を学習者に与え、身につけた日本語の知識を運用すべくビジターセッションを実施した。ビジターセッション後は学習者にふりかえりシートという課題を出し、感想や次回への目標を尋ねる。そのふりかえりシートをまとめた結果、日本語母語話者とのビジターセッションを通して学習者の心理は3つのパターンで変化していることがわかった。それは、「緊張や心配軽減」「会話とは何であるかの認識」そして「自分の日本語力に対する過信」である。緊張や心配の軽減は、外国語を話す上で非常にプラスとなり学習者の日本語運用力を向上させることがわかった。次に日本人が授業に来ると聞いただけで喜び、自分達が日頃疑問に思っている日本や日本人に関しての質問ばかりが先立ち、相手によって合う話題とそうでない話題があるのを痛感した学習者もいた。最後に、日本への語学留学やワーキングホリデーを経験した学習者達は、自信をもってビジターセッションに参加したが、相手によって使う言葉を変えなければならないことや話題によっては日本語ができても全く会話についていけないことを経験し、さらに日本語を向上させる動機付けにつなげていた。さらに、本稿では、クラスサイズの異なる2つのクラスのデータを分析対象としたが、上述の傾向は両方のクラスで見ることができた。そのため、ビジターセッションを通した学習者の心理的な変化は、教師やクラスサイズに関わらず共通であると言うことができる。
  • 9.

    하이쿠·와카 운율을 통해서 본 일본인의 언어생활

    남이숙 | 2011, (49) | pp.165~186 | number of Cited : 1
    Abstract PDF
    本稿では日本人が好んで使用している 和歌、俳句の韻律である5·7や7·5調が多用されていることに氣づき、これらが日本人の生活とどのように關連し、日本人の生活の中にいかに根を下ろしたかについて考察してみた。その結果、最古の古代歌謠である『古事記』『古今集』『萬葉集』でも、祝婚歌や國見、長壽お祝いなど宮廷で行われている儀式の中でも和歌が詠まれていることが分かった。さらに、知識や敎育の重要な傳達の道具になったり、風刺や諧謔の情緖を表す時や中世の今樣の歌謠などでも傳統詩歌の韻律を使用し、近代に至っては唱歌や軍歌、社會科目の敎科知識の傳授にも應用されていることが確かめられた。現代でも主要日刊新聞の夕刊誌には短歌·俳句·川柳の投稿欄が常設されており、國營放送であるNHKの敎養番組で一番人氣があるのは俳句講座であり、その形式を用いて作詩大會を開く外國も存在する。これは何よりも俳句の持つ韻律と緊張と凝縮美という特徵を持つ文學形式という點に注目をしたからであると思われる。安定感、連帶感を感じさせる韻律、內容を壓縮して傳えようとする節制美、言葉の言葉の間を重視する切字にその人氣の秘訣があるのであろう。寸鐵殺人いう言葉もあるが,世の中が忙しくて複雜になるほど,人はこうした韻律を持った定型の表現に魅力を感じるだろう。
  • 10.

    封じられる松沢秋雄の声 ―城山三郎『素直な戦士たち』における夫婦間衝突回避の状況―

    도쿠나가 미츠노리 | 2011, (49) | pp.187~204 | number of Cited : 0
    Abstract PDF
     This paper analyzes the conditions of the Matsuzawa family centering on Akio, the husband, in the novel entitled "Obedient Warriors," authored by Saburo Shiroyama. Chie’s partiality to Eiichiro, the oldest son, was abnormal,and her discriminatory behavior toward Kenji, the second son, was extraordinary. However, as well as Chie’s abnormally strong obsession, Akio’s vigor less personality could also have a significant effect on what is behind the scenes by which such a family was formed. In this couple, the pattern of their relationships was already foreseen by the events on their honeymoon,where the wife, one-sidedly, took the lead and the husband was just forced to obey his wife. This remarkable tendency in their relationships is gradually uncovered later on. By doing so, the story tries to emphasize a concept to readers, how long the relationship led by this opinionated wife will continue or should this relationship naturally be terminated. As the family head, how could Akio manifest his leadership in the rearing of their children? There exist various scenes in this story where Akio should play the role to stop Chie who goes out of control by simply claiming that the latest child-rearing theory is the best however, Akio is overpowered by Chie as a result. How should this power relationship be evaluated? The story develops so that readers become intrigued as to why Akio has no power over such developments in their relationships. Tracing the story based on the side of Akio could offer an opportunity for readers to consider how important the role of the father is in child rearing.
  • 11.

    메타포로서의 종교 ──무라카미 하루키『1Q84』・ 오에 겐자부로『공중제비』를 중심으로──

    심수경 | 2011, (49) | pp.205~226 | number of Cited : 0
    Abstract PDF
     本稿においては、オーム真理教事件を素材とする村上春樹『1Q84』と大江健三郎『宙返り』を論じた。10年という時間をおいて発表された『1Q84』と『宙返り』においてオーム真理教をモティーフにしているカルト宗教がどのように描かれているかを分析し、それぞれの宗教的空間の特徴を論じた。また、これらの宗教と68革命との関連性を論じ、それまでの歴史の終焉と同時に新しい歴史の創造の意味を持つ革命は、実は革命の終焉でしかなかったことを明確にした。そして、『1Q84』の柳屋敷の宗教的要素と『宙返り』における根拠地運動=ユートピア建設の宗教性を論じた。「声」と「声を聞くもの」では天吾と青豆、師匠と案内人の関係について考察した。 村上と大江はオーム真理教事件から人間内面の暗い部分、精神的恐慌などを見ており、人間の内面にある不安を究明しようとしたと言える。村上の『1Q84』における青豆と天吾は、愛と信頼によってその不安──1Q84の世界──から脱出できた。大江の『宙返り』では、これ以上神を期待せず、それまでの求道者としての生き方を捨て、人間自らの力によって自らを救おうとする人間が描かれている。 それぞれ大衆作家と純文学作家と言われる二人の作家の作品は、共に人間同士の愛と信頼、ヒューマニズムを発信していると言うことができる。
  • 12.

    시바 료타로(司馬遼太郎)의 청일ㆍ러일전쟁론 - 『언덕위의 구름(坂の上の雲)』을 중심으로 -

    Lee, Bok-Lim | 2011, (49) | pp.227~244 | number of Cited : 4
    Abstract PDF
     本稿は、『坂の上の雲』を中心に、司馬遼太郎の日清ㆍ日露戦争に関する認識を考察したものである。司馬は明治期の日清ㆍ日露戦争を国家の存亡のために全ての国民が参加した「国民戦争」という表現で朝鮮を領有するための侵略戦争であることを美化している。また、ロシアの南下政策に対して日本の安危のために必要であったという「祖国防衛戦争」の敍述で戦争の正當性を表している。さらに、地政学的な観点で朝鮮の地理的な位置を説明しながら植民地に転落させた當時の状況について日本の国家発展のためだという行為の必然性を主張している。このように日清ㆍ日露戦争が侵略戦争であることを否認してその合理性だけを表現するのは、日本近代国家が敗戦国家と認識されているのを戦勝国家に転換させようとする司馬の意図と見なされる。なお、作者が『坂の上の雲』で明治国家を国民国家に賞揚しながら日本人の民族性を鼓吹させているのは、戦前の皇国史観を国民史観に表そうとする目的意識によることだと思う。しかし、日清ㆍ日露戦争の争点になった朝鮮の問題を日本の防衛戦争という當為性や妥當性などを証明するために引用しているのは司馬の自国中心的な歴史観といえる。したがって、今までこのような司馬史観についての様々な議論がなされてきたが、今後も継続的な関心が必要だと思われる。
  • 13.

    하쿠 산 신앙(白山信仰)과 노(能)의 발생

    Hyeon wook Kim | 2011, (49) | pp.245~262 | number of Cited : 4
    Abstract PDF
    本稿では、渡来文化の影響が濃厚な北陸や北陸文化圈にある白山の信仰の特徴、白山の祭礼に含まれて伝えられた古面の歴史について調べた。今まで、日本演劇の起源とも言える翁猿楽の成立問題においては、白山信仰や白山の越前猿楽は正面から取り上げられることがなかった。しかし、大和猿楽が用いた翁面に先行する面が白山地域において確認されることから、翁猿楽の成立を論じる場合には白山信仰と越前猿楽のことを看過することはできないだろう。白山を神の山として崇拝する信仰は、古代から存在していた。白山に対する信仰は、加賀·越前·美濃の三地域で成立してから全国に広まった。全国に2700余りの白山神社が存在することから、白山信仰の規模の大きさがわかる。本稿で調べた白山信仰の特徴としては、まず、渡来文化の影響が少なくないことがあげられる。北陸文化の形成と共に白山信仰が成立する過程には、‘殺牛儀礼’や新羅の山岳信仰などからの影響があったと考えられる。また、白山を開山した泰澄の伝記によると、白山の神が十一面観音と九頭竜王、そして、翁としてあらわれる。これは、長谷猿楽と越前猿楽、ひいては猿楽の発生を考える際に、とても重要な要素である。金春禅竹は、長谷寺の十一面観音を念頭において、観音が三十三の身に変身することが、翁の変身と同じ構造であるとし、翁の不思議な妙用は観音の威力と同じだという。十一面観音と翁は、穏和な力を持っている反面、九頭竜王のような強力な闇の力を持っていることを説いているである。このような十一面観音と翁の信仰があるところで、猿楽が発生してきたということは、芸能の歴史をのべるときに、必ず注目すべき部分である。 一方、白山地域には、白山信仰成立初期から翁、または、式三番と呼ばれる芸能が奉納されてきたが、この時に用いられた翁面は、時期的にも様式的にも能の翁面に先行されるという点で注目される。翁面を中心とした古面の存在は、白山地域において翁信仰が顕著だったという事実と、白山信仰の成立と猿楽の発生が深く関わっていることを示唆するのである。
  • 14.

    울릉도쟁계(竹島一件)의 결착과 스야마 쇼에몽(陶山庄右衛門)

    송휘영 | 2011, (49) | pp.263~286 | number of Cited : 9
    Abstract PDF
    今まで竹島一件(=鬱陵島争界)の解決過程に関する研究では、南九萬の少論係政権が強硬路線で旋回することによって竹島一件の決着がついたと考える視角が一般的だった.しかし当時の対馬藩内部でも竹島(鬱陵島)が日本領土という主張が無理であるという藩内の強硬派に対して理に適当な現実的対応をしなければならないという穏健派の主張がおこり始めた。本論文では、このような穏健派である陶山庄右衛門に焦点を合わせ、竹島一件の決着過程を評価しようとするものである。特に、1695年 6月から 1696年 1月の「竹島渡海禁止令」が下りるまでの過程を考察しようとした。すなわち、日本側の史料を中心として竹島一件の過程を再評価しようとした。当時、対馬藩の内部でも日本側の武威という脅威を土台にした強硬策に対する反省がおこり始め、朝鮮に対して隣交の道理をもって対応しなければならないという陶山庄右衛門のような鳩派の主張が台頭しており、結局彼の説得と藩内の世論主導によって、江戸幕府が朝鮮漁民の竹島渡海を禁止するようにという最初の主張とは正反対の結果である日本人の「竹島渡海禁止」を言い付けるようになったということを考察した。しかし、南九萬政権の強硬路線が全然效果をおさめていないわけではない。朝鮮朝廷の強硬路線があったから交渉が長期の膠着状態に陷っており、この二つの事が結合して日本幕府の態度変化を誘導することができたと思う。それに安竜福の2次渡日によって竹島渡海禁止の事実を朝鮮側に知らせていなかったことを、朝鮮訳官だちが対馬に来た時伝達したという側面から、安竜福の2次渡日が竹島一件の決着を早めたことも事実である。
  • 15.

    도시특성과 축제 -아오모리시(青森市)와 히로사키시(弘前市)의 축제변화의 사례비교를 중심으로-

    Lee, Deok-Ku | 2011, (49) | pp.287~308 | number of Cited : 4
    Abstract PDF
    本稿は、商業都市と伝統都市を選定して祭りの観光商品化過程に都市性格の差がどのように影響を及ぼすのかを調べたものである。青森市は、当初より多くの所から集まって来た人々によって形成された港市として商業が発達して商人たちが主導権を取った社会的特性を土台にして、より易しく伝統祭りであるねぶた変化を与え観光化しながら商業的に創り直した。弘前市は、由緒のある伝統都市としてまた学園都市としての保守性と共にねぶたのメッカという意識が強くて伝統祭りの真正性を保ちながら(創り直すのではなく)、他方からの新しい祭りを弘前市の中心地に続々と登場させている。若い学生たちが多い学園都市という特色からヨサコイが県内で一番先に導入され、一番活性化されているのである。 青森市の青森ねぶた祭りと弘前市のよさこい津軽には参加の容易い開放性が確保されているという点と誰でも参加することができる自由参加形式という共通した特徴もあるが、青森ねぶた祭りには踊りやネブタ、囃子のような伝統に即した決まったルールと方式に参加者が帰属される反面、よさこい津軽には踊りやファッション、メイク、音楽などを自ら決める創造的参加が可能な点、そして、青森ねぶた祭りへの参加意識が自分の参加が地域共同体の発展に直結されると認識する「市民意識」が強く現われる一方、よさこい津軽の参加者は個人としての自己実現を目標とする「個人意識」が強いという違う特徴もあった。
  • 16.