@article{ART001894617},
author={LEE SUNG HEE},
title={A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan},
journal={중앙사론},
issn={1229-3652},
year={2014},
number={39},
pages={217-252}
TY - JOUR
AU - LEE SUNG HEE
TI - A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan
JO - 중앙사론
PY - 2014
VL - null
IS - 39
PB - Institute for Historical Studies at Chung-Ang University
SP - 217
EP - 252
SN - 1229-3652
AB - 本論文はフランスの憲兵制度が明治期の日本へどのように受容されたか、その過程と意味を政府當局者らの 「努力」に焦点をあてて検討することを目的とする。1873年3月の 「陸軍省職制」の中に 「憲兵」という単語が初めて現れてから、実際関連の規定や法が確立しないままの状態でフランス式憲兵の導入を模索していた痕跡が、明治初期の公文書の中に残っていた。しかし、この時期はフランス軍事顧問團の指導の下、軍事制度の近代化を模索し、試行錯誤を繰り返していた状況であったため、憲兵についてもその存在を認識はしていたが、その役割と必要性については把握できずにいた。明治政府内でフランス憲兵制度の導入について議論がなされるのは警察制度整備を目的にヨーロッパに派遣されていた視察團の帰国が契機となった。特に視察團の一員であった司法官僚の井上毅が1874年6月にフランスの憲兵である 「ジャンダルムリ」の有用性と必要性を強調しながら、これを日本へ導入すべきと主張する建白書を提出したことで、政府内においても正式に憲兵に対する検討が始まったと思われる。最終的に左院の拒否によってこの建白は採用されなかったが、陸軍省の要請で北海道という制限された範囲内において試験的に憲兵の運用が実施された。「屯田憲兵」のことである。正式に兵科の一つとして設置·運用されたわけでもなく、臨時組織としてその職務権限も曖昧な存在であったため、しばらくの後廃止されることとなった。井上は引き続き1877年1月、そして1879年11月にも政府にフランス式憲兵制度の導入を主張した。このよう憲兵設置を主導した井上の他にも政府内でそれに同調·協力した官僚が存在していた。フランス留学や視察の經験を持つ渡正元、大山綱昌、佐和正、大山巖、そして国内では清浦奎吾、お雇い外国人の法学者のボアソナードや軍人のデユ·ブスケなどである。彼らの努力と 「西南戦争」の影響によって政府は積極的にフランス式憲兵制度の創設のため動き始めた。井上が陸軍·内務·司法3省の長官の連名で提出した最後の意見書は政府に受け入れられ、1880年4月井上が太政官法制部主事に就任したことを契機に清浦、渡、佐和などと協力して政府内において憲兵条例の草案を作成することになった。1881年3月に制定された憲兵条例は、モデルとなったフランスの憲兵条例で憲兵を陸軍の一部として設置したことや、軍事·行政·司法警察という幅広い警察権を持つため憲兵が陸軍·内務·司法·海軍および植民地長官に隷属すると規定した主要な部分をそのまま借用したものであった。それは井上の意見書を受け継いだ内容でもあった。フランスの憲兵制度を受容し、憲兵条例を制定した後もフランスを含む欧米各国の憲兵制度に関する研究は続いた。これを通じて日本の実状に合う憲兵制度として整備していくためであった。日本の憲兵制度は植民地·占領地においては軍事警察より 「治安維持」の職能が強調された形へと變容し、逆に国内においては軍事警察の職能が優先される形へと變容した。最終的には日本が軍中心の社会·政治体制へと移行したことにより、憲兵は国内においても 「治安維持」機構として力を悪用されるように變質して行った。本論文はその變容の要因を明らかにするための糸口になりたい。
KW -
DO -
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LEE SUNG HEE. (2014). A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan. 중앙사론, 39, 217-252.
LEE SUNG HEE. 2014, "A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan", 중앙사론, no.39, pp.217-252.
LEE SUNG HEE "A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan" 중앙사론 39 pp.217-252 (2014) : 217.
LEE SUNG HEE. A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan. 2014; 39 : 217-252.
LEE SUNG HEE. "A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan" 중앙사론 no.39(2014) : 217-252.
LEE SUNG HEE. A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan. 중앙사론, 39, 217-252.
LEE SUNG HEE. A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan. 중앙사론. 2014; 39 217-252.
LEE SUNG HEE. A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan. 2014; 39 : 217-252.
LEE SUNG HEE. "A Study on the Acceptance Process of French Gendarmerie System in the Meiji Period of Japan" 중앙사론 no.39(2014) : 217-252.