본문 바로가기
  • Home

가네코 미스즈(金子みすず) 의 여성에 관한 인식과 그 의미 ― 남녀의 묘사가 다름을 중심으로 ―

  • 日本硏究
  • 2012, (32), pp.401-416
  • Publisher : The Center for Japanese Studies
  • Research Area : Humanities > Japanese Language and Literature
  • Published : February 20, 2012

임유희 1

1신구대학

Accredited

ABSTRACT

金子みすずは1903年山口県大津郡仙崎村で生まれ、1930年亡くなった童謡詩人である。活動期間は短期間であるが、現役詩人である矢崎節夫氏の努力によって全ての詩作品(全512編)が発表されている。「こだまでしょうか」という作品が2010年ACジャパンが製作した公益広告として用いられ、さらに幅広く大衆に知られている。作品の主な素材は自然・風物・生命尊重・万物平等思想等等であるが、本稿で着目したことは男女を区分している金子みすずの認識である。子供向きの作品といえば男女の区分はあまり激しくないと思うが、童謡詩人である金子みすずは男の子、女の子を区分した作品を何編も残した。このような男女の区分の認識は素材や表現にも影響をおよぼしたので、女王や王という男女を区別した素材の応用も見え、その表現の差も表れている。無論、男女の間で差があることは当然であるが、基本的な差ではなく金子みすずの個人的な認識が出発点になっている違いが見え、特に女性は‘寂’という言葉と結びつけながら描写されている。金子みすずは女性作家という立場で創作を行ったというのが明らかである。全作品において約900余回にも及ぶ接頭語‘お’の使用は女性作家である金子みすずだけの特徴といっても良いと思われる。女性作家として、女性と男性を区分する金子みすずの認識と作品に描写した表現の違いは結果的に1900年代の男女の間で存在する制約とも繋がるようになったとも言えよう。残念なところは、児童文学の中でこのように社会的制約を乗り越えられなかったというのである。この考察を基に、女性作家としての社会的な制約を乗り越えられなかったという視点から金子研究をより深く展開していこうと思う。

Citation status

* References for papers published after 2023 are currently being built.