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助詞「やら」の用法について -人情本を中心に-

  • The Japanese Language Association of Korea
  • Abbr : JLAK
  • 2012, (33), pp.217-233
  • Publisher : The Japanese Language Association Of Korea
  • Research Area : Humanities > Japanese Language and Literature

Ha, Ju Young 1

1장안대학교

Accredited

ABSTRACT

本稿は江戸時代末期の口語性のつよい小説である「人情本」の中から「やら」の用法を検討してみた。「やら」は「やらん」を経て「やろう」から転じたもので、室町時代末期に成立したものである。これは、江戸時代初期まで主に副助詞的用法として使われるが、挿入句の中では終助詞的用法の用例も見られる。なお、並立助詞的用法も見られるが、過渡期的な形の用例が多く見られるので、並立助詞になったとは言えないだろう。以上の「やら」を江戸時代末期の小説である「人情本」の中から調べた結果、「やら」は江戸時代中期から疑問詞と共起して「疑問詞+やら」の形で見られ始めたが、江戸時代末期にはいると、不定の意として使われる用法は著しく少なくなり、「どうやら」「なにやら」および「どうやらこうやら」「なにやらこうやら」の形ですでに副詞化して副詞として使われるようになることがわかった。また、一見、終助詞的用法に見られる「やら」の用例も見られるが、これは「やら」の後に「わからない」が省略されて副助詞的用法の例であった。なお、格助詞「と」をうけた「とやら」の場合、疑問詞を伴って不定の意として使われる用例はわずかであり、疑問詞以外のものの後に使われて「ぼやかす」「例示」および「婉曲」の意として使われるようになることが明らかになった。これは、「やら」と「とやら」が用法を分担している証拠ではなかろうか。一方、並立助詞的用法の用例も見られるが、「とやら」の用例は2例しか見られず、「やら」の用例が「とやら」より多く見られる。これは、江戸時代中期から「やら」が単独方式で並立助詞的用法として使われ始めたということを裏付けるのではなろうか。最後に、文末に「やらん」「にやあらん」の用例が見られるが、これは文語体のト書きおよび歌などに見られるので、「やら」の古形である「やらん」「にやあらん」が使われていると考えられる。

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