@article{ART000961793},
author={金 容 鉀},
title={A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2005},
number={25},
pages={107-120}
TY - JOUR
AU - 金 容 鉀
TI - A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2005
VL - null
IS - 25
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 107
EP - 120
SN - 1226-3605
AB - 本稿では、「牛肉と馬鈴薯」の主要登場人物として上村・近藤・岡本などを中心にして作者獨步が言っている性格と趣味が彼らにどのように投影されて、作者の意図がどこにいたかを察してみた。上村は理想の實踐場として憧憬していた北海道へ移住して、半年も耐えずに現實世界へ戻ってきた。獨步は北海道移住の計畵を終わりまで推進できなかった彼自身の靑春時代の一つの挫折を作品の主要登場人物である上村に投影させてそのことに對する果敢な批判をしている。
「牛肉と馬鈴薯」に登場する人物の中で一番個性的な性格の持ち主が近藤である。近藤は女性に對して、たいへん冷笑的かつ攻擊的な發言をしている。それは他ならぬ獨步自身の女性觀が表われている。獨步がこのような屈折された女性觀を持つようになった契機としては、前妻であった佐々城信子の突然の失踪によって大きな衝擊を受けたことに起因していたと見られる。また、その一方で作者獨步は主人公岡本の戀愛を通じて信子との戀愛体驗を潤色して虛構化させて描いている。
岡本が言う<不思議な願い>として<驚異の念>は一時的・瞬間的なことではなく、獨步が死を目の前にしていた最後の瞬間まで渴望していたと見られる。こういう驚異感を体得することで獨步は他の人と區別できる獨自の考えの所有者であることを前面に押し出そうとした。すなわち獨步は彼自身の獨自の道を步もうとした念願の表出として彼の筆名を<獨步>であることからも察することができる。獨步は<驚異の念>をもって彼自身の死に對する切實な自覺という哲學の根源的な問題として眞の實存の自覺を願った。この實存の自覺こそ、獨步が彼の人生の後半生をかけて追求してきたことであった。それを獨特の討論形式と構成とをもって文學作品として昇華させて形象化した代表的な作品の一つが「牛肉と馬鈴薯」であったと言える。
KW -
DO -
UR -
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金 容 鉀. (2005). A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo. Journal of Japanese Culture, 25, 107-120.
金 容 鉀. 2005, "A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo", Journal of Japanese Culture, no.25, pp.107-120.
金 容 鉀 "A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo" Journal of Japanese Culture 25 pp.107-120 (2005) : 107.
金 容 鉀. A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo. 2005; 25 : 107-120.
金 容 鉀. "A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo" Journal of Japanese Culture no.25(2005) : 107-120.
金 容 鉀. A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo. Journal of Japanese Culture, 25, 107-120.
金 容 鉀. A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo. Journal of Japanese Culture. 2005; 25 107-120.
金 容 鉀. A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo. 2005; 25 : 107-120.
金 容 鉀. "A Study on “Beefsteak and Potato” of Kunikida Doppo" Journal of Japanese Culture no.25(2005) : 107-120.