@article{ART000974706}, author={한세진}, title={お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―}, journal={Journal of Japanese Culture}, issn={1226-3605}, year={2004}, number={22}, pages={19-34}
TY - JOUR AU - 한세진 TI - お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ― JO - Journal of Japanese Culture PY - 2004 VL - null IS - 22 PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak) SP - 19 EP - 34 SN - 1226-3605 AB - 大藏流虎明本「狂言」における「お~あ(や)る」の用法について考察した結果、尊敬の意味とともに丁寧表現としての用法が認められる。
一、話し手より動作主のほうが上位者である場合は、話題の人物が上位者である場合と聞き手が上位者である場合とがある。動作主のほうが上位者である「お~あ(や)る」は、主に話題の人物に對して敬意を現わすのに用いられ、聞き手に對して敬意を現わす用法は前者に比べてあまり多く用いられていない。話題の人物に對する敬意は「語り」における敬意は語形も変化せず、待遇価値も固定化して最高の敬意を現している。これに對して「一般會話文」における敬意は相對的に高くないし、その敬意も話題の人物に對する話し手の心理的変化や場面的狀況の変化を窺える場面に多く用いられている。
二、話し手と動作主が同等である場合は、初對面や家族の間、身分の同等の關係で用いられている。これは相手に對する敬意を表しているが、それとともに丁寧表現の用法も含まれている。それは相手に對しての配慮が含まれているからである。
三、話し手より動作主のほうが下位者である場合、一般的には平常語が用いられるが、「お~あ(や)る」が用いられる場合がある。これは聞き手に對しての敬意というよりは話し手自身の品位維持と聞き手である動作主に距離感を与える効果としての丁寧耒現の用法が認められる。また、これには話し手の心理的変化を表わすもので、觀客に對しての配慮の氣持ちや、劇の進行における場面の轉換、劇の反轉、などの働きも認められる。
KW - DO - UR - ER -
한세진. (2004). お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―. Journal of Japanese Culture, 22, 19-34.
한세진. 2004, "お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―", Journal of Japanese Culture, no.22, pp.19-34.
한세진 "お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―" Journal of Japanese Culture 22 pp.19-34 (2004) : 19.
한세진. お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―. 2004; 22 : 19-34.
한세진. "お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―" Journal of Japanese Culture no.22(2004) : 19-34.
한세진. お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―. Journal of Japanese Culture, 22, 19-34.
한세진. お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―. Journal of Japanese Culture. 2004; 22 19-34.
한세진. お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―. 2004; 22 : 19-34.
한세진. "お~あ(や)る考 ― 虎明本狂言を中心に ―" Journal of Japanese Culture no.22(2004) : 19-34.