@article{ART001135379},
author={유 재 연},
title={A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2005},
number={24},
pages={249-265}
TY - JOUR
AU - 유 재 연
TI - A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2005
VL - null
IS - 24
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 249
EP - 265
SN - 1226-3605
AB - 瀧田洋二郞監督の映畵壬生義士傳は、淺田次郞の同名小說を映畵化したものである。この映畵は2002年東京國際映畵祭の閉幕作に選ばれ、しかも2003年には日本アカデミ最優秀映畵賞を受賞するなど、日本國內ではかなり高く評價されている作品である。もちろん原作の小說もすでにベストセラ-となっていて、映畵と小說どちらも日本人には親しまれているものである。
壬生義士傳は幕府末期の元南部盛岡藩の侍で、新選組の監察役を勤ていた吉村貫一郞の苦難に滿ちた生涯を扱っている。彼は一家の家長として家族の生計を背負っているが、藩からもらう少ないお金ではとてもかなわなく、結局脫藩を計る。そしてふるさとから遠く離れている京都壬生の新選組にはいるのである。新選組內でもっぱらお金に執着する彼の行動は隊員だちから揶揄われるばかりであるが、時間が經つにつれ、隊員たちは徐々に彼に同化されていく。家族と故鄕とにむけた限りない愛情、いつも自分よりは人のことに氣をくばってくれる吉村こそ眞の侍であったわけである。そして吉村は薩長戰鬪で破れた新選組と運命を共にし、滿身瘡痍の身で藩の主君であり友だちでもある大野次郞衛門から切腹の命令を受ける。
二つのテキストは吉村の周辺の人々の回想を語る形式をとっている。そして兩方とも家父長制社會のやり直しをはかっている共通項もっていながらも、映畵と小說とはそれぞれが指向している方向がやや違っている。まず小說は吉村と同時代の若者の生き方に焦點を當てる。それは强い男に對する憧れと今の若者のソフト化による作家の反發として讀まれる。一方映畵の方は家族主義への贊美に視線が向いている。それで吉村の行動はなによりも家族の方に傾いている。これはまたいまの日本社會の家族秩序崩壞による危機感の反映に他ならないものであろう。
しかしそのような家族主義の贊美には非常に危ない考え方が潛んである。家族主義の行く末は結局のところ排他的民族主義で、特に日本は近代以降の單一民族神話に呪縛され自民族優越主義の虛構に陷る場合が少なくない國でもあるのである。長い不況とともに最近起っている排他的民族主義の發想と動きを支えているもののひとつが家族主義であるなら壬生義士傳の感動は危ないものである。特に映畵の持っている影響力を考えると、この壬生義士傳は冷靜に見直す必要のある作品である.
KW -
DO -
UR -
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유 재 연. (2005). A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou. Journal of Japanese Culture, 24, 249-265.
유 재 연. 2005, "A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou", Journal of Japanese Culture, no.24, pp.249-265.
유 재 연 "A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou" Journal of Japanese Culture 24 pp.249-265 (2005) : 249.
유 재 연. A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou. 2005; 24 : 249-265.
유 재 연. "A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou" Journal of Japanese Culture no.24(2005) : 249-265.
유 재 연. A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou. Journal of Japanese Culture, 24, 249-265.
유 재 연. A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou. Journal of Japanese Culture. 2005; 24 249-265.
유 재 연. A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou. 2005; 24 : 249-265.
유 재 연. "A study on "MIBUGISIDEN" by Takita Youjirou and Asada Jirou" Journal of Japanese Culture no.24(2005) : 249-265.