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話題導入ストラテジーの韓日対照研究

정영미 1

1청주대학교

Accredited

ABSTRACT

本稿は、条件統制をした上で収集した韓国語と日本語の各言語を母語とする女子大学生の友人間の会話を分析対象とし、話題導入におけるストラテジーの運用について考察したものである。分析において、会話参加者が話題を導入するとき用いるストラテジーを「話題導入ストラテジー」と呼び、それを「メタ表現」、「認識の変化を示す表現」、「談話標識」、「注目の呼びかけ表現」の4種類に分類した。分析の結果、韓国語の会話データで合計250話題が抽出でき、日本語の会話データでは合計392話題が抽出できた。「話題導入ストラテジー」の運用を見ると、韓国語では250話題中、「話題導入ストラテジー」を使用していないものが162話題で、全体の約65%を示していることが明らかになった。その一方、日本語では392話題中、237話題(全体の60%)において「話題導入ストラテジー」が使用されているという韓国語とは正反対の結果が出た。そこで、「話題導入ストラテジー」の使用は話題転換における唐突さを軽減することになると捉え、話題の導入においては日本語の会話が韓国語の会話よりポライトであると解釈した。4種類の「話題導入ストラテジー」の中では韓日共に「談話標識」のストラテジーが最も多く使われていた。しかし、その表現形式における詳細は異なっている。韓国語では「談話標識」の中でも接続表現が70%近くを占めているが、日本語では約20%を占めている。接続表現は新しく導入される話題と先行する話題とを何らかの形で関連付ける働きをするものである。そこで、韓国語会話では会話参加者が関連性の格率(Maxim)を守ろうとする傾向が強いと解釈した。

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