본문 바로가기
  • Home

漢字圏学習者の文法テストと読解テスト得点の非対称性の検証 - 読解問題の検証を通して -

斉藤信浩 1 菊池富美子 1 山田明子 1

1九州大学

Accredited

ABSTRACT

日本語学習者はその母語の漢字能力によって、漢字圏学習者、準漢字圏学習者、非漢字圏学習者の3種に大別される。このうち、漢字圏学習者は、他の非漢字圏学習者に比べて、その日本語の実力以上に有利に読解を進めているのではないかという予測が立てられる。この検証のために、日本国内で日本語を学習する193名の被験者に対して、文法テスト(N=60)、聴解テスト(N=18)、読解テスト(N=38)の3種のテストを与え、その得点の比較から、読解における諸問題を考察した。文法テストの得点を漢字圏、準漢字圏、非漢字圏の別に標準偏差±1の範囲で下位群、中位群、上位群に分け、各群の文法テストと聴解テストと読解テストの得点差を一元配置の分散分析で検証した。その結果、文法テストの得点に対して、聴解テストの得点は等しく、漢字圏、準漢字圏、非漢字圏の間に差はなかったが、読解テストにおいてはその得点が漢字圏の学習者のみが、非漢字圏に比べて有意に高いという現象が観察された。この結果を受けて、非漢字圏と漢字圏の学習者の読解テスト38問の各問題の得点をt検定によって比較し、差がみられた問題の項目分析を行った。その結果、多肢選択式の読解テストで、漢字語彙をキーワードにしたコロケーションによって局所的なレベルで解決されるようなタイプの設問や、設問に当たるテキストの部分的な箇所の理解さえあれば解答できる問題で有意に得点が高くなっており、漢字圏学習者が漢字語彙を手がかりに語彙レベルで読解問題の答えを導いている可能性があるということが示唆された。

Citation status

* References for papers published after 2023 are currently being built.