@article{ART001747787},
author={최문희},
title={中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2013},
number={56},
pages={143-160},
doi={10.21481/jbunka..56.201302.143}
TY - JOUR
AU - 최문희
TI - 中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2013
VL - null
IS - 56
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 143
EP - 160
SN - 1226-3605
AB - 日本語学習者に対する日本語母語話者の評価には、言語そのものだけではなく、学習者のパーソナリティも評価の対象として重視されることが明らかになっている。崔(2012a、2012b)は、パーソナリティ評価に、学習者の言語やパラ言非言語能力がどの程度、どのように影響を与えるのかなどについての因果関係を検証し、評価研究の方向性を示した。本稿では、崔(2012a、2012b)が提案した母語話者評価の因果(関係)モデルに基づき、日本語学習者を中級レベルと上級レベルに分けて、母語話者評価の因果関係を検証する。その結果、両レベルに共通して現れる因果関係および相関関係が明らかになり、また、学習者のレベルによって異なった因果関係があることが判明した。すなわち、母語話者が学習者を評価する際には、学習者の言語運用能力によって異なる判断基準を持ち、学習者の言語能力やパラ言語能力が、母語話者の学習者に対する『個人的親しみやすさ』『社会的望ましさ』『活動性』などのパーソナリティに大きく影響を与えることが明らかになった。具体的に言うと、中級レベルの学習者に対する評価については、『言語能力』と『話し手の方略』が『個人的親しみやすさ』に直接影響を与え、また『活動性』が『社会的望ましさ』に直接影響を与えており、この因果関係は上級レベルには見られない。一方、上級レベルの学習者に対する評価については、『言語能力』が『社会的望ましさ』や『活動性』に直接影響を与え、また『話し手の方略』が『パラ言語能力』に直接影響を与えており、この因果関係は中級レベルには見られない。さらに、両レベルの学習者において、『言語能力』から『パラ言語能力』へ正の直接効果が見られ、その『パラ言語能力』から『個人的親しみやすさ』『社会的望ましさ』『活動性』へ正のパスが得られた。また、『言語能力』と『話し手の方略』の間で負の相関関係があることも共通していることが判明した。
KW -
DO - 10.21481/jbunka..56.201302.143
ER -
최문희. (2013). 中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―. Journal of Japanese Culture, 56, 143-160.
최문희. 2013, "中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―", Journal of Japanese Culture, no.56, pp.143-160. Available from: doi:10.21481/jbunka..56.201302.143
최문희 "中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―" Journal of Japanese Culture 56 pp.143-160 (2013) : 143.
최문희. 中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―. 2013; 56 : 143-160. Available from: doi:10.21481/jbunka..56.201302.143
최문희. "中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―" Journal of Japanese Culture no.56(2013) : 143-160.doi: 10.21481/jbunka..56.201302.143
최문희. 中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―. Journal of Japanese Culture, 56, 143-160. doi: 10.21481/jbunka..56.201302.143
최문희. 中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―. Journal of Japanese Culture. 2013; 56 143-160. doi: 10.21481/jbunka..56.201302.143
최문희. 中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―. 2013; 56 : 143-160. Available from: doi:10.21481/jbunka..56.201302.143
최문희. "中級レベル習者と上級レベル習者の話にする評価 ―日本語母語話者評の因果係モデル―" Journal of Japanese Culture no.56(2013) : 143-160.doi: 10.21481/jbunka..56.201302.143