@article{ART001774020},
author={Bae,Jung-Yeol},
title={『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2013},
number={57},
pages={193-211},
doi={10.21481/jbunka..57.201305.193}
TY - JOUR
AU - Bae,Jung-Yeol
TI - 『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2013
VL - null
IS - 57
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 193
EP - 211
SN - 1226-3605
AB - 正史として長年尊重されてきた『三国史記』は、国文学史の成立時期である近代に入り、『三国遺事』とその評価が逆転する立場になってしまう。その主な理由が『三国遺事』だけに、韓国古代の神話、説話、郷歌が収録されているからである。朝鮮時代には儒学的世界観により、批判されてきた編纂態度について、近代国家主義立場により、史実に忠実した内容であると高く評価されるようになったのである。 本考は、近代民族主義的立場による国文学史の成立によって現れた『三国遺事』に対する評価について、テキスト理解という立場から、編纂者一然の歴史観、宗教観、編纂態度について『三国史記』との比較を中心に考察したものである。 特に興法編の讃を取り上げ、テキスト論の立場から従来の説について、批判的に考察を行うことができた。興法編の内容の特徴として、三国の国家興亡について仏教的世界観が良く現れていること、三国の国家興亡に関して均等な立場から編纂しようとする歴史観を確認することができた。 遺事は多くの先行資料の引用によって構成されていて、特に史記からの引用が非常に多い。その引用の態度は、編纂者としての取捨選択があり、自身の意見をしばしば出していて、正誤の判断を下しているなど、古代の資料の原型として理解するには無理があることが分かった。 讃詩についての理解も、従来は高麗時代の仏教詩として解釈するのが一般的であったが、本文との関係の上で考察しなければならないこと、すばわち讃は本文の内容を収斂的に受け入れることによって、作者の意図することを明らかにしている。讃を独立した漢詩のひとつとして理解することは、解釈の面で無理があることについても究明した。
KW -
DO - 10.21481/jbunka..57.201305.193
ER -
Bae,Jung-Yeol. (2013). 『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -. Journal of Japanese Culture, 57, 193-211.
Bae,Jung-Yeol. 2013, "『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -", Journal of Japanese Culture, no.57, pp.193-211. Available from: doi:10.21481/jbunka..57.201305.193
Bae,Jung-Yeol "『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -" Journal of Japanese Culture 57 pp.193-211 (2013) : 193.
Bae,Jung-Yeol. 『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -. 2013; 57 : 193-211. Available from: doi:10.21481/jbunka..57.201305.193
Bae,Jung-Yeol. "『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -" Journal of Japanese Culture no.57(2013) : 193-211.doi: 10.21481/jbunka..57.201305.193
Bae,Jung-Yeol. 『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -. Journal of Japanese Culture, 57, 193-211. doi: 10.21481/jbunka..57.201305.193
Bae,Jung-Yeol. 『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -. Journal of Japanese Culture. 2013; 57 193-211. doi: 10.21481/jbunka..57.201305.193
Bae,Jung-Yeol. 『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -. 2013; 57 : 193-211. Available from: doi:10.21481/jbunka..57.201305.193
Bae,Jung-Yeol. "『三國遺事』の歴史認識について- 「興法」篇の「讚」を中心に -" Journal of Japanese Culture no.57(2013) : 193-211.doi: 10.21481/jbunka..57.201305.193