@article{ART001909246},
author={Chun Sunmi},
title={A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2014},
number={62},
pages={147-160},
doi={10.21481/jbunka..62.201408.147}
TY - JOUR
AU - Chun Sunmi
TI - A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2014
VL - null
IS - 62
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 147
EP - 160
SN - 1226-3605
AB - 本論は『新生』以降の藤村の童話から見える共通点を二番目の童話集『ふるさと』を中心に調べた。藤村は初の童話集『幼きものに』(1917)以降、童話を書かないと決心したが『新生』(1918~1919)の新聞連載と共に童話が再び登場して、『ふるさと』をはじめ末年まで数多くの童話を書いた。『ふるさと』から見られる『新生』以降の童話の特徴は、第一、執筆の動機は結局"自己救済"だったことが分かった。姪との不倫関係を自分で暴露した『新生』の出版で落ち込んだイメージ回復は既成作家の藤村としては必死だったにちがいない。折から日本全域の童話ブームで失敗数が少なかった童話創作こそ、自己救済のための必然的な選択だったことが分かった。第二、子供向きである一般の童話ではなく、"大人向きの童話"だった。だから大人なら共感できる幼年時代と故郷というテーマとして、以前の讀者だった大人たちに近づくために非常に努力したということが分かった。そのため、子供たちが読み難く、つまらない童話が多かった。また、初版は失敗だったのにタイトルと挿絵などを刷新して再版したことから自分の話を大人に聞かせとした藤村の心境が感じられた。終りに、"人生の浄化過程"の一環だった。だから実際の姿とは異なり、彼によって美化された故郷と幼年時代のイメージだけを繰り返して示していた。これは以前の純粋だった自分の人生を何度も読者に認識させることにより現在の状況を少しでももみ消そうとした彼の企画だったことを知ることができた。このように『新生』以降、藤村の童話創作においての心境に注目して彼の童話を読んだら以前よりも興味深い鑑賞になり、また以後にも失敗の連続だったが最後の『力餠』(1940)まで"幼年時代"と"故郷"というテーマで貫いた『新生』以降の藤村の童話の世界に対する理解が高まると期待してみる。
KW -
DO - 10.21481/jbunka..62.201408.147
ER -
Chun Sunmi. (2014). A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』. Journal of Japanese Culture, 62, 147-160.
Chun Sunmi. 2014, "A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』", Journal of Japanese Culture, no.62, pp.147-160. Available from: doi:10.21481/jbunka..62.201408.147
Chun Sunmi "A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』" Journal of Japanese Culture 62 pp.147-160 (2014) : 147.
Chun Sunmi. A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』. 2014; 62 : 147-160. Available from: doi:10.21481/jbunka..62.201408.147
Chun Sunmi. "A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』" Journal of Japanese Culture no.62(2014) : 147-160.doi: 10.21481/jbunka..62.201408.147
Chun Sunmi. A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』. Journal of Japanese Culture, 62, 147-160. doi: 10.21481/jbunka..62.201408.147
Chun Sunmi. A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』. Journal of Japanese Culture. 2014; 62 147-160. doi: 10.21481/jbunka..62.201408.147
Chun Sunmi. A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』. 2014; 62 : 147-160. Available from: doi:10.21481/jbunka..62.201408.147
Chun Sunmi. "A Study On TOUSON's Fairy tale After 『Sinsei(新生)』-Focusing on 『Hurusato(ふるさと)』" Journal of Japanese Culture no.62(2014) : 147-160.doi: 10.21481/jbunka..62.201408.147