@article{ART001965369},
author={Kim Yongui},
title={A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2015},
number={64},
pages={417-435},
doi={10.21481/jbunka..64.201502.417}
TY - JOUR
AU - Kim Yongui
TI - A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2015
VL - null
IS - 64
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 417
EP - 435
SN - 1226-3605
AB - 本稿は、沖縄のキジムナー伝承におけるキジムナーの多重的な神格について考察したものである。 この研究は、原敬一監督の<河童のクゥと夏休み>に、なぜ河童を取り上げたアニメーションに、 東北地方の座敷わらし、沖縄のキジムナーがいっしょに登場するのか、その理由を日本の民俗宗教に おける妖怪の神格という視点から考えてみる過程において始まった。 沖縄の民間伝承に頻繁に出てくるキジムナーは、よく木の精であると言われる。つまりキジムナー は、自然の領域に属する妖怪である。したがって、われわれはキジムナー伝承に表れた人間とキジムナー のあいだの交渉の様相から、かつて沖縄の人々がどのように自然に接し、自然との共生をはかっていたの か、その一端を読み取ることもできるであろう。結論から述べさせると、それは妖怪キジムナーで表象された 自然への限りなき畏怖の感性であったと言えよう。それゆえに、多くの人々は妖怪キジムナーを神として崇 め、また恐れてきたのである。 ところで妖怪キジムナーの神格は多岐にわたっている。人間に富をもたらすありがたき存在であり、また 害をおよぼす恐ろしき存在でもある。本稿では、主にキジムナーの神格を家の神、漁業の神、山の神、 人間の寿命を司る神というふうに、四つのタイプに分けて考察した。それらの四つのタイプの神格の中で も、キジムナーの家の神としての性格は、東北地方に伝わる座敷わらしに似ている。キジムナーが家 に住んでいるあいだは繁栄するが、その姿が見えなくなると零落してしまう。また漁業の神としての性格は、 河童に近づいていることがわかった。キジムナーと親しくなると、魚をたくさんとってくれるのである。 本稿では、キジムナー伝承における人間とキジムナーの交渉のなかで、なぜ人間は富をもたらしてく れる、ありがたき存在であるキジムナーと絶縁しようとするのか、という点についても言及した。その理由は、 どうやら人間とキジムナーのあいだに、異類婚姻というモチーフが見られない点と深く関わっているようであ る。この点については、あらためて論を深めていきたい。
KW -
DO - 10.21481/jbunka..64.201502.417
ER -
Kim Yongui. (2015). A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits. Journal of Japanese Culture, 64, 417-435.
Kim Yongui. 2015, "A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits", Journal of Japanese Culture, no.64, pp.417-435. Available from: doi:10.21481/jbunka..64.201502.417
Kim Yongui "A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits" Journal of Japanese Culture 64 pp.417-435 (2015) : 417.
Kim Yongui. A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits. 2015; 64 : 417-435. Available from: doi:10.21481/jbunka..64.201502.417
Kim Yongui. "A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits" Journal of Japanese Culture no.64(2015) : 417-435.doi: 10.21481/jbunka..64.201502.417
Kim Yongui. A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits. Journal of Japanese Culture, 64, 417-435. doi: 10.21481/jbunka..64.201502.417
Kim Yongui. A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits. Journal of Japanese Culture. 2015; 64 417-435. doi: 10.21481/jbunka..64.201502.417
Kim Yongui. A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits. 2015; 64 : 417-435. Available from: doi:10.21481/jbunka..64.201502.417
Kim Yongui. "A Study on Godhood of the Okinawan Kijimuna Spirits" Journal of Japanese Culture no.64(2015) : 417-435.doi: 10.21481/jbunka..64.201502.417