@article{ART001995736},
author={Ahn, Hee-Jung},
title={The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2015},
number={65},
pages={5-29},
doi={10.21481/jbunka..65.201505.5}
TY - JOUR
AU - Ahn, Hee-Jung
TI - The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2015
VL - null
IS - 65
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 5
EP - 29
SN - 1226-3605
AB - 「之」についての先行研究では特定の用法について検討を行っているが、管見の限り 「之」の用法についての全般的な研究は未だにないのが現状である。そこで、本研究は、韓 国と日本の古代金石文において「之」はどのような用法で用いられているのか、またその用法 の分布を以て韓日の間にはどういう特徴があるのかを検討した。さらに東アジアの観点から韓日 中の「之」の用法も比較してみたもので、その結果をまとめると次のようである。 1.韓国の場合、計105例のうち、助詞が59例で一番多く、終結形が25例、人名や官位名 の音仮名が19例、そして代名詞が2例である。音仮名の使用が多いこと、その特徴は、 終結形として「之」の約四分の一を占めていることと、「之」を代名詞としてあまり認識し なかったことがあげられる。また、高句麗では、助詞が圧倒的に多く、音仮名は皆無で あるのが特徴であり、新羅では音仮名と終結形の割合の高いことが特徴的である。 2.日本の場合、計126例のうち、助詞が108例で圧倒的に多く、その次は代名詞11例、音 仮名4例、そして終結形3例である。「之」は助詞としての認識が強いことと、韓国に比 べると代名詞としての働きも認められていることが特徴であり、「終結形(3例2.4%)」が 韓国(19例23.8%)に比べれば非常に少ないことが特徴である。 3.『左伝』の「之」は、計7157例のうち、代名詞4037例(56.4%)、助詞2564例(35.8%) である。その次は接続詞543例動詞10例語気詞3例であるが、この三つの用法は韓日 金石文ではない。特に接続詞の場合『左伝』には543例もあるが、金石文にはその例 がないことは韓日の両国ともに「之」は助詞という認識が強かったためであると思われる。 また『左伝』で代名詞56.4%(4037例)もあるが、金石文は韓国1.9%(2例) 日本8.7% (11例)に過ぎないことは非常に大きな特徴であり、金石文ではその分が助詞という受け入 れに転換したと思われる。 4.高句麗で「之」は終結形を表す表示としての働きだけに限られていたが、新羅では 「之」の文末の職能とその音が終結形語尾の「-데(/təi/)」にほとんど似ていることか ら、終結形としてよく使われたと思われる。 5.日本金石文の「之」の終結形用法は韓国での終結形表示としての名残であるし、また 日本の資料によると、韓国金石文の「之」は終結形表示だけでなく音仮名としての 「之」であることが証明できると思われる。
KW -
DO - 10.21481/jbunka..65.201505.5
ER -
Ahn, Hee-Jung. (2015). The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions. Journal of Japanese Culture, 65, 5-29.
Ahn, Hee-Jung. 2015, "The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions", Journal of Japanese Culture, no.65, pp.5-29. Available from: doi:10.21481/jbunka..65.201505.5
Ahn, Hee-Jung "The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions" Journal of Japanese Culture 65 pp.5-29 (2015) : 5.
Ahn, Hee-Jung. The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions. 2015; 65 : 5-29. Available from: doi:10.21481/jbunka..65.201505.5
Ahn, Hee-Jung. "The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions" Journal of Japanese Culture no.65(2015) : 5-29.doi: 10.21481/jbunka..65.201505.5
Ahn, Hee-Jung. The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions. Journal of Japanese Culture, 65, 5-29. doi: 10.21481/jbunka..65.201505.5
Ahn, Hee-Jung. The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions. Journal of Japanese Culture. 2015; 65 5-29. doi: 10.21481/jbunka..65.201505.5
Ahn, Hee-Jung. The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions. 2015; 65 : 5-29. Available from: doi:10.21481/jbunka..65.201505.5
Ahn, Hee-Jung. "The Usages of Chinese Character Zhi(之) in Ancient Korean and Japanese Inscriptions" Journal of Japanese Culture no.65(2015) : 5-29.doi: 10.21481/jbunka..65.201505.5