@article{ART002024945},
author={Min, Seunghee},
title={A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2015},
number={66},
pages={47-62},
doi={10.21481/jbunka..66.201508.47}
TY - JOUR
AU - Min, Seunghee
TI - A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2015
VL - null
IS - 66
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 47
EP - 62
SN - 1226-3605
AB - 本稿は対称代名詞が近世前期上方語から後期江戸語へどのように変化していったか、その変 化と変化の要因に注目して考察する。近世の対称代名詞の中、特に変化が著しい代名詞としては 「おめへ」、「てめへ」、「おぬし」、「わがみ」、「わごりょ」、「あなた」、「きさま」、 「こなた」、「そなた」、「こなさん・こなさま」があげられる。 「おめへ」、「てめへ」は近世前期の資料では使用例が見当たらないが、近世後期では多 用された代名詞である。後期に対等または下位の聞き手に対して使われた代名詞で、待遇価値は あまり高くなかった。このようにあまり高くない待遇価値を表す「おめへ」、「てめへ」が後期に多用 されたのは、近世後期に社会的にあまり高くない階層であった町人が社会の中心勢力として登場した ことと深く結び付いている。町人が社会の主導的な勢力になるにつれ、町人の言葉とも言える「おめ へ」、「てめへ」も後期に使用が急激に増加するようになった。 また、「おめへ」、「てめへ」の成長によって、ほぼ同じ待遇価値を表した「おぬし」、「わ がみ」、「わごりょ」は近世後期江戸でその使用が減少するようになった。 一方、「あなた」、「きさま」は近世前期上方から江戸に受け継いで広く使用された。「あな た」、「きさま」は待遇価値が高い代名詞であったので、上方語は品のある言葉として受け入れる 当時の固定観念の影響で後期にも広く使われるようになったと思う。 また、近世前期に上位または対等な関係で使用された「こなた」、対等または下位の相手に使 用された「そなた」は使用頻度が高い前期上方の代表的な代名詞であった。しかし、近世後期に 「こなた」と「そなた」の用例は社会変化に対する適応力が乏しい武士や老人の言葉から発見さ れるだけで、用例数は急激に減少する。「こなた」と「そなた」の減少は前期上方語の衰退を代 表的に見せてくる現象である。 最後に「こなさん・こなさま」は近世後期に遊理語から男女共用語へ変化していく課程の中、 勢力を失い、使用が減少した代名詞である。 今後、対称代名詞だけではなく、自称代名詞の使用頻度の変化に関しても研究し、研究の範 囲を拡大しようとする。
KW -
DO - 10.21481/jbunka..66.201508.47
ER -
Min, Seunghee. (2015). A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun. Journal of Japanese Culture, 66, 47-62.
Min, Seunghee. 2015, "A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun", Journal of Japanese Culture, no.66, pp.47-62. Available from: doi:10.21481/jbunka..66.201508.47
Min, Seunghee "A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun" Journal of Japanese Culture 66 pp.47-62 (2015) : 47.
Min, Seunghee. A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun. 2015; 66 : 47-62. Available from: doi:10.21481/jbunka..66.201508.47
Min, Seunghee. "A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun" Journal of Japanese Culture no.66(2015) : 47-62.doi: 10.21481/jbunka..66.201508.47
Min, Seunghee. A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun. Journal of Japanese Culture, 66, 47-62. doi: 10.21481/jbunka..66.201508.47
Min, Seunghee. A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun. Journal of Japanese Culture. 2015; 66 47-62. doi: 10.21481/jbunka..66.201508.47
Min, Seunghee. A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun. 2015; 66 : 47-62. Available from: doi:10.21481/jbunka..66.201508.47
Min, Seunghee. "A study on the change of frequency in the 2nd-person pronoun" Journal of Japanese Culture no.66(2015) : 47-62.doi: 10.21481/jbunka..66.201508.47