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한일 기로(棄老)설화의 비교

  • 日本硏究
  • 2008, (25), pp.311-332
  • Publisher : The Center for Japanese Studies
  • Research Area : Humanities > Japanese Language and Literature
  • Published : August 20, 2008

Kim Yongui 1

1전남대학교

Candidate

ABSTRACT

本稿は、韓国と日本に伝わる「棄老説話」についての比較研究である。韓国と日本に伝わる「棄老説話」は、親に対する孝行を強調する話であるという共通点が見られる。親に対する孝行を強調する話であるという性格においては、もともとこの説話の根源地である印度の説話、また中国の説話においてもほとんどかわらない。しかし、両国に伝わる「棄老説話」をいくつかの類型に分けて厳密に比較してみると、両国の話の間には、明確に分けられる特徴が確認される。本稿では、比較分析によって、およそ三つの特徴を明らかにした。  一つ目は、韓国の「棄老説話」の場合、どの類型の話にしても、親に対する孝行を強調する話として語られていることである。この点は、韓国の「棄老説話」に一貫している。これに比べて、日本の話の場合は、親に対する孝行を強調する一方、老人の知恵のはたらきで難問が解決されるという、いわゆる「難題型」のほうに強い関心がそそがれている。日本の「棄老説話」のほうに、もっと豊富に難題のモチーフが語られているのはこういう理由からであろう。  もう一つの特徴は、韓国の「棄老説話」には、いわゆる「老婆致富型」がほとんど見られないことである。韓国の説話には、姑と嫁の葛藤についての話が多く伝わっているにもかかわらず、姑と嫁の葛藤は「棄老説話」のモチーフとして語られなかった。その理由としては、「棄老説話」があまりにも「残忍な」話であったため、姑と嫁の葛藤のモチーフに結びつくことが許されなかったと考えられる。  三つめの特徴は、「棄老説話」の類型によって、話に登場する家族関係が決っていることである。この特徴は、両国の話に共通している。例えば「チゲ(もっこ)型」の場合、父親と息子が登場する話が多く見られる。また「枝折り型」の場合は、決まって母親と息子が登場する。この点については、「説話における家族関係」という視点からもっと深めていきたい。

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