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Trend of change in Honorific Usage in Korean: Focusing on Assonho and Address Terms

  • 日本硏究
  • 2010, (28), pp.7-21
  • Publisher : The Center for Japanese Studies
  • Research Area : Humanities > Japanese Language and Literature
  • Published : February 20, 2010

강석우 1

1가톨릭대학교

Accredited

ABSTRACT

以上、本稿では韓国に古くから存在する 「圧尊法」という敬語法の歴史や現在の運用実態を探ることで、社会構造の変化とともに衰退しつつある敬語の姿を捉えた。また、韓国人の呼称表現を中心に、表現形式の類型やその運用実態から韓国人の敬語行動の特徴について述べた。圧尊法とは、絶対的権威者である聞き手をより絶対化するために話題の人物に対しては敬意を示さないという形式であり、日本の相対敬語的な特徴を持っている。これは身分制度が存在していた朝鮮時代から厳しい上下関係の中で、序列関係を強調するために運用されていたが、身分制度の崩壊後、圧尊法が用いられる場面は少なくなってきている。そこで本稿では、圧尊法が適用される場に注目し、その現状および今後の動向について述べた。まず、家庭内では、稀に中年の嫁が義理の両親に対して夫のことを話題とする際に圧尊法を用いることがあり、若干の痕跡を残しているが、こうした家庭も段々少なくなってきている。次に、厳格かつ安定した序列関係の存在する軍隊は、圧尊法による敬語の運用にうってつけの場であることが確かであり、今後も圧尊法は保持されていくものと予想される。職場のなかでも圧尊法は序列意識の強い一部の職場、しかもフォーマルな場面において主に職位の低い男性によって運用されるといった傾向が強い。しかし、堅苦しい縦関係よりも並列的な人間関係が好まれる社会風潮等を考慮すると、職場での圧尊法の使用も、やがて衰退の道を辿ることが予想される。韓国語には目上に対して使える適当な人称代名詞がなく、姓名名称の使用にもかなりの制約がある。そのため、目上もしくは知り合ったばかりの人との関係において、親しくなる前の段階では呼称表現の選択に大変悩まされる。このような時、韓国では身分名称、親族名称がよく用いられる。親族名称を虚構的に使う現象は、韓国語に多く見られ、日本では適用しにくい場面にまで頻繁に使われる。また、自分の属する職場とはまったく関係のない場面において、近隣の人同士が身分名称で呼び合うことも珍しくない。このような親族名称や身分名称の虚構的用法は日常生活の中でよく用いられ、序列関係を維持しながらも、呼称表現によって親疎関係を調節する傾向が見られる。以上、韓国では軍隊のような序列関係の厳しい場以外では圧尊法が衰退していく傾向がある一方で、目上や親しくない相手に身分名称や親族名称を虚構的に用いながら、上下関係および親疎関係を調節する言語生活を垣間見ることができた。

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