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A Study of the other world in A folktale of East-Asia

  • 日本硏究
  • 2011, (31), pp.205-222
  • Publisher : The Center for Japanese Studies
  • Research Area : Humanities > Japanese Language and Literature
  • Published : August 20, 2011

Si Jun Lee 1 Kyung Nam Jang 1 Sang-Chul Kong 1

1숭실대학교

Accredited

ABSTRACT

地獄というのは「悪業を積んだ者が堕ち、種々の責苦を受ける地下世界」即ち地下の牛獄の意味である。この名称はもともと中國にあったものではなく、インド語で地獄のことを「ナラカ(naraka)」とか「ニラヤ(niraya)」というが、地獄という中國語はこれの譯語であり、「ナラカ」は「奈落」と音寫された。東アジアにおいて地獄関連説話を集中的に納めた最初の説話集は唐臨が編んだ 『冥報記』である。永徽年間(650~655)に成立したこの説話集は中国で散逸してしまったが、『日本國見在書目』 二十雜家傳に「冥報記十卷、唐唐臨撰」とあるように、早い時期に日本へ将来され、日本で地獄関連説話を集中的に納めている『日本国現報善悪霊異記』(823年頃成立)の地獄説話の成立に大きな影響を与えた。『霊異記』にみるすべての話型は『冥報記』の話型とほぼ同一であり、『冥報記』の地獄説話がパターン化し日本化したものであると判断される。一方、韓国の方は三国時代において、地獄説話が成立する前提となる因果応報説と業報輪廻説と関連する説話や文献、その他の資料から「三途」「三悪道」「六道」「六趣」の語が見受けられるが、本格的な地獄説話は高麗時代の『三国遺事』に収録された善律師の話が唯一である。本話はその話型と内容において『冥報記』などの説話を取り入れた『法苑珠林』やそれと似た中国説話集の影響があったろうと判断される。

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