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拡張していく「させていただく(スル形)」 の意味機能と発話意図

  • The Japanese Language Association of Korea
  • Abbr : JLAK
  • 2010, (29), pp.229-245
  • Publisher : The Japanese Language Association Of Korea
  • Research Area : Humanities > Japanese Language and Literature

정수현 1 최선희 1

1동국대학교

Accredited

ABSTRACT

本来、「させていただく」は、話し手が相手の恩恵や許可を得て行う行為を、相手を高め、自分を低めて述べる表現であると言われている。ところが、最近では、「させていただく」は、その本来の使用範囲を超えて様々な場面で頻繁に使われている。従来の研究は、その過剰使用の原因について、使用の制限がある謙譲語「いたす」や「お∼する」の代わりに話し手の行為を謙って述べるために用いられるようになったと指摘するものが多い。しかし、様々な文脈で用いられる「させていただく」の用例をよく観察してみると、話し手が単に自分の行為を謙って述べるために用いるとは思えない、ある種の付加的・波及的な効果を意図していることが予想される用例が容易に見つかる。そこで、本稿では、「ニ」格の許可者が聞き手であり、文末形式が「スル形」で言い切られる「させていただく(スル形)」に注目し、その意味機能について分析した。また、それぞれの意味機能に対応すると思われる他の形式と比較し、話し手があえて「させていただく」という表現を選択する理由についても考察を行った。 その結果、「させていただく(スル形)」は、本来の意味機能の他に、「一方的宣言」「行為の申し出」「予定的な行為の表明」「許可の要求」という4つのタイプの意味機能をも持つことがわかった。 また、それぞれの意味機能に対応する形式との比較を通して、話し手があえて「させていただく(スル形)」を用いるには様々な付加価値的な理由があることもわかった。たとえば、「一方的宣言」では、きっぱりした意志をより効果的に伝達するために、「行為の申し出」では、控えめに話し手の行為を申し出るために、「予定的な行為の表明」では、丁寧にこれからの行為を表明するために、「許可の要求」では、間接的に許可を求めるために用いられていると考えられる。従来の研究では、「させていただく」が本来の意味から外れ、多用されているという批判や指摘の見方もあるが、本稿は、様々な文脈における「させていただく」の意味機能を分析することにより、「させていただく(スル形)」に対応する諸形式が存在するにもかかわらず、話し手があえて「させていただく」を用いるには、様々な付加価値的な理由があることを主張する。

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