@article{ART000929908},
author={조미경},
title={日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2004},
number={20},
pages={243-262}
TY - JOUR
AU - 조미경
TI - 日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2004
VL - null
IS - 20
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 243
EP - 262
SN - 1226-3605
AB - 本論文は、<荒若アイヌ><ギリアク人><在日朝鮮人>をそれぞれ描いている、大江健三郞の靑年の汚名(1959.8~1960.3)、幸福な若いギリアク人(1961.1)、叫び聲(1962.11)をとおして、初期の大江文學を少數民族などの<異民族>表象という觀点から追究したものである。
大江が日本內の他民族問題に關心を見せそれを一連の作品をとおして形象化したのは、「アジア․アフリカ作家會議」における第三世界作家との出會いや<安保批判會>․<若い日本の會>など、政治的な意志を表明する団体への參加、そして中國及び東歐、西歐、ソヴィエトなどの旅行等の契機があったからである。
大江は、上のような作品で<他民族>の問題を形象化しているが、それを日本における多民族の問題という觀点から考察してみると、他民族を追究する姿勢はあまりにも抽象化されており、多民族社會という枠組みもステレオタイプ的にしか描かれていないといえる。すなわち、特殊な個別民族の問題を描く際に、それを人間一般の實存的問題や普遍的人間の條件にしてしまうことによって、個別の問題は抽象化され、その民族性という問題意識は問題の根底にまでは至ることがなかった。他民族の問題を取り扱った大江文學でこのような限界を見せているのは、他民族としての<他者>という視線は獲得できても、その問題を人間普遍の問題に解消してみたり、現實の社會で<日本人>と交涉しあい、共生しあえると信ずる相對的な民族觀が準備されていなかったからである。そのために、大江のそれぞれの作品で、現實社會で異民族が抱えている深刻な問題を解決していこうとする姿勢はみられないのである。大江文學の中で日本內の異民族が現實的に、それぞれが抱えた問題を<日本人>と交涉することによって、日本社會の中で共生しあえるという認識の自覺は、この時期まではまだ獲得していなかったといえる。
KW -
DO -
UR -
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조미경. (2004). 日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─. Journal of Japanese Culture, 20, 243-262.
조미경. 2004, "日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─", Journal of Japanese Culture, no.20, pp.243-262.
조미경 "日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─" Journal of Japanese Culture 20 pp.243-262 (2004) : 243.
조미경. 日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─. 2004; 20 : 243-262.
조미경. "日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─" Journal of Japanese Culture no.20(2004) : 243-262.
조미경. 日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─. Journal of Japanese Culture, 20, 243-262.
조미경. 日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─. Journal of Japanese Culture. 2004; 20 243-262.
조미경. 日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─. 2004; 20 : 243-262.
조미경. "日本現代文學者の他民族認識硏究(1)─ 大江健三郞の文學における〈異民族〉の表象を中心として ─" Journal of Japanese Culture no.20(2004) : 243-262.