@article{ART000940081}, author={박정의}, title={三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―}, journal={Journal of Japanese Culture}, issn={1226-3605}, year={2004}, number={21}, pages={203-212}
TY - JOUR AU - 박정의 TI - 三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ― JO - Journal of Japanese Culture PY - 2004 VL - null IS - 21 PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak) SP - 203 EP - 212 SN - 1226-3605 AB - 日本では、實權者の目まぐるしい交替は見られるが、古事記の根本である「天皇」を世界の中心とする世界觀を持つことによって、その國体を維持しまた民族の存在を保障しえた。その反面、王朝の交替を繰り返し、日本のように「天皇」といものを創造しえなかった韓半島では、韓半島を世界の中心とする古代「廣開土王碑文」の世界觀は、その後の時代には何ら意味をなさないものとなった。ならば何を持って、民族の存在を保障しえたのであろうか。これを物語ってくれるのが三國史記三國遺事である。しかし、成立年度に約150年の差があり、時代による要求の相違によって、世界觀にも大きな違いを見せている。
三國史記は、儒敎の合理主義をかかげその內容面においても荒唐無稽な話を削除し、中國の皇帝を自國の王の上に位置付ける。これは中國の皇帝を中心とする世界の中に自國を組み込む世界觀といる。
三國遺事は荒唐無稽の神話や伝說に重き、中國の皇帝と同じく自國の王の死に對しても「崩」の字を使用す。「崩」の字の使用に値するのは「天子」だけで、「天子」というのは天下つまり世界を統治する君主の名称である。しかし、三國遺事は屬國や朝貢國を從える「自國を中心とする世界觀」をそこに描いていない。ならば三國遺事において「崩」の字を使用する根據は何か。これを解決してくれるのが「古朝鮮條」で、それは、韓半島はその紀元から仏の意志によって開かれた統一國家民族であり、未來永劫にわたって仏に護られる國であることを物語っている。さらに續け、古朝鮮以後の韓半島に獨自に建國された國々も、全て天または天帝と結付くことによって國が開かれていると記す。これにより、古朝鮮の壇君以後も、支配者たる王は全て天帝すなわち帝釋天の血を受け継ぎ、つまり仏の意思によって國が開かれたことを明らかにし、さらにその後仏の保護によって國が繁榮することを興法篇以下7篇の仏敎關連說話が實証する。中でも、三國遺事「義湘伝敎條」は、世界の中心として君臨する中國に代り未來韓國が世界の中心となることを暗示する。つまり三國遺事がかかれた時点で世界の中心というのではなく、未來を問う「未來に世界中心となる世界觀」を持つことによって、三國遺事が歷代の王の死に天子にだけ値する「崩」という字を使ったことが納得でき、三國遺事が世界の中心としての世界觀を持つといえる。 KW - DO - UR - ER -
박정의. (2004). 三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―. Journal of Japanese Culture, 21, 203-212.
박정의. 2004, "三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―", Journal of Japanese Culture, no.21, pp.203-212.
박정의 "三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―" Journal of Japanese Culture 21 pp.203-212 (2004) : 203.
박정의. 三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―. 2004; 21 : 203-212.
박정의. "三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―" Journal of Japanese Culture no.21(2004) : 203-212.
박정의. 三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―. Journal of Japanese Culture, 21, 203-212.
박정의. 三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―. Journal of Japanese Culture. 2004; 21 203-212.
박정의. 三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―. 2004; 21 : 203-212.
박정의. "三遺事の世界 ―世界の中心とする世界 ―" Journal of Japanese Culture no.21(2004) : 203-212.