@article{ART000961827}, author={김 영 남}, title={柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰}, journal={Journal of Japanese Culture}, issn={1226-3605}, year={2004}, number={23}, pages={179-204}
TY - JOUR AU - 김 영 남 TI - 柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰 JO - Journal of Japanese Culture PY - 2004 VL - null IS - 23 PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak) SP - 179 EP - 204 SN - 1226-3605 AB - 本稿では柳田國男の昔話硏究を檢討し、近代日本の說話硏究の中で歷史主義的な認識に基づいた說話硏究と、柳田國男の一國民俗學における昔話硏究が、いかに關係しているのかを分析した。つまり、兩方の說話硏究が全く別の次元において行われたと受け止めるべきなのか、それとも非對称的な地点で說話を硏究しながらも、兩方が近代國民國家の形成という同一の場所に立っていると見做すべきなのか、という点ををを問題にしたのである。具体的には昔話「桃太郞」をめぐって、兩方の硏究者たちが「桃太郞」の發生や伝播そして日本における変化の問題をいかに捉えたのかを中心に論じてみた。
柳田は文獻說話を中心にして行われた從來の歷史主義的な硏究方法を批判し、現在民間に伝承されている資料のみを用いて硏究する方法を採った。また、從來の文獻中心の說話硏究が、外部の說話との比較作業を通して、日本說話の特徵を見出していたのに對し比較硏究を批判し日本說話における內部の変化を探る方法を通して、日本の固有信仰の元の姿を明らかにしようと試みた。
その理由は近代國民國家を新しい組織体として捉え、その構成員である國民の民族的同一性を求めることは、從來の學問では出來ないと認識したためであった。そして、「桃太郞」をはじめいわゆる「小さ子」物語の分析を通して、その中で日本の固有信仰の一つの形態として「小さ子信仰」を見出したのである。
このような柳田の說話硏究は、方法的には歷史主義に基づいた從來の硏究と異なっていたが、民族・歷史などの槪念を共有することや当時の政治的な狀況に相応する形で、說話硏究を通して政治に積極的に關わった共通点を持っていた。さらに、植民地朝鮮との比較硏究を否定する形で、植民地支配を肯定したことも、柳田における說話硏究が当時の他の說話硏究者たちの說話硏究と共通するところである。
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김 영 남. (2004). 柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰. Journal of Japanese Culture, 23, 179-204.
김 영 남. 2004, "柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰", Journal of Japanese Culture, no.23, pp.179-204.
김 영 남 "柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰" Journal of Japanese Culture 23 pp.179-204 (2004) : 179.
김 영 남. 柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰. 2004; 23 : 179-204.
김 영 남. "柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰" Journal of Japanese Culture no.23(2004) : 179-204.
김 영 남. 柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰. Journal of Japanese Culture, 23, 179-204.
김 영 남. 柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰. Journal of Japanese Culture. 2004; 23 179-204.
김 영 남. 柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰. 2004; 23 : 179-204.
김 영 남. "柳田國男の「桃太郞の誕生」における共同體と信仰" Journal of Japanese Culture no.23(2004) : 179-204.