@article{ART000962101}, author={吳 起 燻}, title={Kaburo related story on Heikemonogatari}, journal={Journal of Japanese Culture}, issn={1226-3605}, year={2005}, number={24}, pages={167-178}
TY - JOUR AU - 吳 起 燻 TI - Kaburo related story on Heikemonogatari JO - Journal of Japanese Culture PY - 2005 VL - null IS - 24 PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak) SP - 167 EP - 178 SN - 1226-3605 AB - 平家物語は平家一門の興亡盛衰の過程を描いた作品であって、その一門の棟梁といえる淸盛への造型がいかなる指向性で展開されているかは物語を把握していくに重要な手がかりになることは言うまでもない。こうする中、淸盛造型の指向性を窺わせてくれる記事が「かぶろ」である。この章段は殆んどの諸本に載せられているが、本によっては內容の違いが激しいことから各諸本の淸盛造型への指向性を考察するに、好個の例と言える。
この記事と關連して、複數の諸本を調べた結果、語り系と讀み本系の間に、その內容の違いが著しく現れてくるのが確認された。
覺一本をはじめとする語り系と延慶本などの讀み本系における「かぶろ」關連記事には、若干の差はあっても、ほぼ同じ趣旨の內容をもつ共通部分があるかとしたら、讀み本系の多くの諸本には、語り系には記述されていない部分が載せられている。まず、共通する部分には、髮型をかぶろにした二、三百の少年達を通して淸盛が專制的政治を行ったことを窺わせる記事が置かれている。そして語り系の諸本はそこまでの內容を伝えているが、讀み本系には、その續きの記事が見え、それには淸盛の專制的政治を越える王位を簒奪しようとするような淸盛造型が行われていることが確認される。つまり、淸盛をもって、語り系には暴政を振る舞う人物として造型するに止まっているが、讀み本系は王莽のような王位簒奪者に等しい人物として讀み手に認識させようとする意志が確實に示されている。こうした淸盛造型と關連した兩系統の違いは、各系統の諸本がおのおの異る性格の本であることを裏付ける意味を改めて確認させてくれる意味をもつと考えたい。 KW - DO - UR - ER -
吳 起 燻. (2005). Kaburo related story on Heikemonogatari. Journal of Japanese Culture, 24, 167-178.
吳 起 燻. 2005, "Kaburo related story on Heikemonogatari", Journal of Japanese Culture, no.24, pp.167-178.
吳 起 燻 "Kaburo related story on Heikemonogatari" Journal of Japanese Culture 24 pp.167-178 (2005) : 167.
吳 起 燻. Kaburo related story on Heikemonogatari. 2005; 24 : 167-178.
吳 起 燻. "Kaburo related story on Heikemonogatari" Journal of Japanese Culture no.24(2005) : 167-178.
吳 起 燻. Kaburo related story on Heikemonogatari. Journal of Japanese Culture, 24, 167-178.
吳 起 燻. Kaburo related story on Heikemonogatari. Journal of Japanese Culture. 2005; 24 167-178.
吳 起 燻. Kaburo related story on Heikemonogatari. 2005; 24 : 167-178.
吳 起 燻. "Kaburo related story on Heikemonogatari" Journal of Japanese Culture no.24(2005) : 167-178.