@article{ART001197600},
author={CHOIHYUNJOO},
title={A study on bush clover in 『Makuranososi』},
journal={Journal of Japanese Culture},
issn={1226-3605},
year={2005},
number={27},
pages={149-161}
TY - JOUR
AU - CHOIHYUNJOO
TI - A study on bush clover in 『Makuranososi』
JO - Journal of Japanese Culture
PY - 2005
VL - null
IS - 27
PB - The Japanese Culture Association Of Korea (Jcak)
SP - 149
EP - 161
SN - 1226-3605
AB - 萩は秋の七草の一つで、しだれた枝に白や紅紫色の數多の小花をつける植物で、古代には染料にも用いられたので人々に親しまれていた。萩は万葉集に詠まれている花の中で最も數が多く一四一首詠まれているし、平安時代に入っても秋の代表的な景物として和歌に詠まれつづけてきた植物である。和歌では萩は鹿․雁などの動物や、露․月․秋風などの天象とともに詠まれることが多い。萩は歌に詠まれるだけではなしに、人々は自分の家の庭に萩を植えて樂しむこともした。このように人々に愛された萩を、枕草子はどのように描いているのか。
枕草子の萩の記事は和歌の詠み方を大きく離れることはなく、伝統的な和歌的情趣を基本に記している。しかし、そうした和歌的情趣を受け継ぎながらも、和歌とはまた違う枕草子の獨特な自然觀照の態度も認められる。その特徵は大きく二つが考えられる。その一つは、歌にはあまり詠まれていない萩の花の色に注目している点である。色に注目するのは梅の記事に表れる特徵とも似たもので、多くの和歌が梅の香を讚えているなかで、枕草子は始終梅の色に注目したことに通じる。二つ目は、萩の花だけではなく、その枝の樣子や枝の廣がりさまなどを詳しく記していることである。これは、目で見るものの色や姿形の細部まで、一つ一つを細かく注意した作者の自然觀照の特徵である。また、枕草子には散る萩の樣子や、もみじする萩の葉のことが記されていない。和歌には萩の花の散ることや色の移り、葉の色が変ることをとりあげた歌が多いのとは對照的である。以上の萩の記事を通して考えられる枕草子の自然觀照の特徵は、枕草子がもっぱら視覺によって物事を認識して書かれた作品であり、伝統的な和歌の詠み方に加えて、自分なりの新しい美の世界を見つけようとしたことにある。
KW -
DO -
UR -
ER -
CHOIHYUNJOO. (2005). A study on bush clover in 『Makuranososi』. Journal of Japanese Culture, 27, 149-161.
CHOIHYUNJOO. 2005, "A study on bush clover in 『Makuranososi』", Journal of Japanese Culture, no.27, pp.149-161.
CHOIHYUNJOO "A study on bush clover in 『Makuranososi』" Journal of Japanese Culture 27 pp.149-161 (2005) : 149.
CHOIHYUNJOO. A study on bush clover in 『Makuranososi』. 2005; 27 : 149-161.
CHOIHYUNJOO. "A study on bush clover in 『Makuranososi』" Journal of Japanese Culture no.27(2005) : 149-161.
CHOIHYUNJOO. A study on bush clover in 『Makuranososi』. Journal of Japanese Culture, 27, 149-161.
CHOIHYUNJOO. A study on bush clover in 『Makuranososi』. Journal of Japanese Culture. 2005; 27 149-161.
CHOIHYUNJOO. A study on bush clover in 『Makuranososi』. 2005; 27 : 149-161.
CHOIHYUNJOO. "A study on bush clover in 『Makuranososi』" Journal of Japanese Culture no.27(2005) : 149-161.