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源氏物語の六条御息所 ─ 光源氏の「いとほし」「情」の心理を手がかりに ─

김옥경 1

1한남대학교

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ABSTRACT

源氏の御息所との関係は、物語の出発からしてすでに他の女性たちとは違う側面をもっていた。というよりも、物語は最初からこの二人の愛情のゆくえといったものが関心事ではなかった。それは御息所の伊勢下向への意志が源氏の待遇に関わると認識していた桐壷院の源氏に対する訓戒からも明らかである。父大臣や皇太子の死によって、御息所はすでに社会的基盤を失ってしまい、いまや御息所をこの世に繋げるものは、源氏との関係のみである。したがって、御息所にとって源氏との関係は、男女の愛情を問題にする以上に、御息所の社会的な位置を決定づけるものとして重要な意味を持っている。御息所がそれを強く意識すればするほど、源氏もそうした御息所が心の負担となっていったのであろう。御息所に対する源氏の「いとほし」は、ただ単に弱者や劣者への同情心からというより、源氏の御息所に対する精神的負担がその心理の根底にあると同時に、御息所の高い身分を意識したことによる。それは言うまでもなく、御息所にとっての社会的基盤の獲得が、どれほど切実で大きい意味を持つものであったのかを言い表している。さらに、源氏は御息所との関係において「情」というものを意識的に喚起し、物語ではそのことを繰り返し描いている。それは、単に源氏の女性関係における理想的なあり方を際立たせるために描いているのではない。それを受け止める御息所に注意すると、御息所は源氏の「情」ある態度の背後に存在する冷たい心を感じ取り、深い挫折感を味わっている。これは一夫多妻の時代に男性の理想的なあり方として認められていた「情」ある姿勢も、女性の立場からすると、ただ単に理想性としては片付けられないものがあることを意味し、物語ではそれを御息所のように自意識の強い女性を通して言い表しているのである。

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