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「玉鬘」巻と「初音」巻についての一考察

Kim, Hyunjung 1

1한국전통문화학교

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ABSTRACT

「玉鬘」巻と「初音」巻は『源氏物語』の中でも源氏とその一族の華やかな生活を最もよく見せてくれる巻である。特に六条院での華やかな話が中心をなしており、「玉鬘」巻の末から「初音」巻にかけては、六条院と二条院に住んでいる源氏の女君たちに関連する話が詳しく述べられている。「玉鬘」巻で注目すべきことは、衣配りのことである。衣配りに関する記述は、色鮮やかな王朝衣装を通じてそれを読む人の想像力をかきたて、読む側がそれを着る女君のイメージを具体的なものにするという、非常に巧妙な手法を使っている。作者は女君について直接言葉で述べる方法を使わず、その女君を直接見たことのない紫の上が源氏の選ぶ衣装の色や絵柄などで女君たちの性格や人柄などを投影して想像し、判断したのと同じように読者も女君たちについての想像と判断を衣配りと手紙の返事を通してするようにまかせている。それは直接記述で表現するより、もっと様々な形の想像をかきたてる効果があり、優雅な衣装に投影された女君は大変奥深く感じられる。「初音」巻では源氏が新しく造成した六条院ではじめて迎える正月の話が述べられている。正月を迎えた六条院はこの世の極楽を思わせる華やかさの極致を見せているが、多く指摘されているように、実際にはその華やかさの裏側にある暗い面もいっしょに照らし出しているのである。 特にこの「初音」巻の構造には注目をすべきであろう。実際「初音」巻の構造を見ると、作者は六条院の最も華やかな正月の様相を描くことにおいて、明るい部分を描いたら、その次にその裏側にある暗い面を、またその次は明るい話を重ねていくことを繰り返している。「初音」巻のはじめから明るい話の後は必ずそれに対照される暗い話が伴われた。そして、そのようなことが非常に緻密に何度も繰り返されている構造となっているのである。 作者は光と影が、世の常であることを非常によく知っており、華やかな六条院を描くことにおいて、明るい部分だけの話で終わらずに影を物語の中にうまく構想して取り込ませている。そのため、明るい部分とその影がいっしょになって読者の頭の中で絵が完成され、より奥深く、より緻密な構造の物語にできあがることができたのである。

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