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번역으로 발견된‘조선(인)’-자유토구사의 조선 고서 번역을 중심으로-

Park Sanghyun 1

1경희사이버대학교

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ABSTRACT

細井肇は自由討究社を設立した後、『通俗朝鮮文庫』(1921年)と『鮮満叢書』(1922年-1923年)といった企画シリーズを通して朝鮮の古史古書を日本語で訳し、世に出した。この企画に参加した人はすべて9名であった。日本人としては細井肇、島中雄三、清水鍵吉、今村鞆、長野直彦、白石重、大沢竜二郎、平岩佑介が加わり、朝鮮人としては趙鏡夏が加わった。これらの人たちは朝鮮の古史古書を翻訳する中で、「朝鮮」と「朝鮮人」を発見するようになるが、そのことは彼らが記した訳者の「はしがき」によくあらわれている。その内容をまとめると以下のようになる。 まず、「朝鮮」については事大主義国家としての朝鮮、支那の属国としての朝鮮、模倣文明としての朝鮮、文弱の朝鮮があげられ、次に、「朝鮮人」については貪官汚吏の弊に苦しまれている朝鮮人、黨爭を助長し合う朝鮮人、荒唐無稽の迷信を信じ込む朝鮮人、女性を物格視する朝鮮人、殘忍な復讐をする朝鮮人、家族主義の弊害や依惠主義が蔓延する朝鮮人、奴隸的および屈從的な生活を強いられている朝鮮人、猜疑深い朝鮮人があげられた。ところが、彼らが「発見」した「朝鮮(人)」像は、実は彼らが持っていた「朝鮮(人)」に対する認識を朝鮮の古史古書に投影して作り出した「朝鮮(人)」像に違いないのではないか。また、翻訳を通して彼らが構築した否定的な他者としての「朝鮮(人)」像は、結局肯定的な主体としての「日本(人)」像を構築する效果があったのではないかと考えられる。ところで、朝鮮の古史古書の翻訳といった自由討究社の企画ははたしていかなる意味を持つものだったか。そのことは一個人が朝鮮の古史古書を日本語で訳したのとは大いに異なる点でその意味が考えられよう。すなわち、自由討究社の企画は朝鮮の「古史古書」の「正典(canon)」化に影響を及ぼしたのではないか。そのことは次のような翻訳の樣相をみるとわかりやすい。細井は1924年に奉公会を設立し、『朝鮮文学傑作集』(全10編)を編纂した。だが、これらはつまり『通俗朝鮮文庫』と『鮮満叢書』に納められたもののダイジエスト版であった。そして、そこには『春香伝』・『沈清伝』・『燕の脚』・『謝氏南征記』・『秋風感別曲』・『薔花紅蓮伝』・『九雲夢』・『南薰太平歌』・『淑香傳』・『雲英傳』が収録された。また、細井が死亡した後、1936年には朝鮮問題硏究所から『朝鮮叢書』(全3券)が発行された。これは細井が主軸となって翻訳・出版した書物の中から14册を選び出したものである。『牧民心書』・『雅言覚非』・『晝永編』・『海遊錄』・『丙子日記』・『懲毖錄』・『朋黨士禍の検討』・『李朝の文臣』・『莊陵誌』・『三国遺事』・『五百年奇譚』・『朝鮮歲時記』・『八域志』・『鄭鑑錄』がそれだ。結局、自由討究社が出版した『通俗朝鮮文庫』と『鮮満叢書』に納められた朝鮮の「古史古書」は奉公会の『朝鮮文学傑作集』に、また朝鮮問題硏究所の『朝鮮叢書』に収録されていく。そして朝鮮の「古史古書」の「正典」化に影響を及ぼしたこれらの翻訳作品が日本人の読者に伝えたかったことは、先ほど詳しく述べたように、事大主義国家としての「朝鮮」などと、貪官汚吏の弊に苦しまれている「朝鮮人」などであった。

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This paper was written with support from the National Research Foundation of Korea.