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覚一本『平家物語』における運命意識 ー因果的世界から運命意識へー

오기훈 1

1청암대학

Accredited

ABSTRACT

 『平家物語』という作品は平氏一門の栄枯盛衰を主題として描いたものであって、その全編をつらぬく原理的世界観である無常観は、常識化され、そのため戦前のほとんどの『平家物語』諸研究は、「無常文学」という観点に基づいて行われたようである。 しかし、無常観を根底にして『平家物語』を読もうとすることから、新たな方向性を提示する研究などが出された。その中、新たな読み方の軸として具体的に提示されたのが「運命」であって、これが当時の『平家物語』研究に非常に大きな反響を呼び起こし、また戦後の『平家物語』研究に多大な転機を与えることになった。 既成秩序が崩れてしまう、混沌とした時代が要請する人間の生き方を描くのに際して、『平家物語』は人間の限界を越える力、つまり、運命の存在を認めずにはいられなかった。勿論、『平家物語』全体をもっぱら運命意識という要素を表すための作品と位置づけることはできない。ただ、作品の全編を通して運命意識は大きな支柱的役割を果たしていて、ほとんどの事件が運命的な観点から出発し、運命的な流れに乗じて展開され、最終的に運命的に結論付けられてしまうことがわかる。 では、『平家物語』に見られる運命意識は如何なる性格であったか。まず、因果応報の思想の根底をなしている「果報」的運命意識である。これは様々な平安朝の作品のなかで頻繁に出ている宿世観を引き継いだ、絶対的な運命意識であり、果報的な運命意識である。 『平家物語』はこのような因果応報観に基づいて、平氏一人一人個人の運命を一門の罪による「果」として考えても、集団の興亡の運命にかかわると、もはや「果報」的運命といった見方から離れて説明解釈しようとした。それこそ集団に対する偶然的歴史的運命観である。そうした偶然的歴史的運命観を登場する人物らに様々な形で体験させ、語らせることで、作者は豊富な人物像を造型するに成功したのである。

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