@article{ART001270030}, author={MO SE JONG and 송수진}, title={「わけだ」文の意味について }, journal={日本硏究}, issn={1229-6309}, year={2008}, number={25}, pages={27-44}
TY - JOUR AU - MO SE JONG AU - 송수진 TI - 「わけだ」文の意味について JO - 日本硏究 PY - 2008 VL - null IS - 25 PB - The Center for Japanese Studies SP - 27 EP - 44 SN - 1229-6309 AB - 「わけだ」の意味と名詞「わけ」の意味の関連性について、先行研究の多くは、「わけだ」を独立したものと理解し、名詞「わけ」とは関係ないものと捉えている。しかし、本稿では「わけだ」は「わけ」+「だ」の構造で、名詞「わけ」の意味を実現しているものと考える。「わけだ」は「わけ」と「だ」の結合であるので、「わけ」の意味に「わけだ」文が表す抽象的な意味を付け加え、それを名詞「わけ」の意味と規定したい。
「わけだ」文が表す意味は多様であるが、本稿では先行研究を踏まえ、「わけだ」文の意味を四つに分類する。
「わけだ」文には、ある前提のPから推論すれば当然Qという帰結になるということを表すものがある。Qは原因・理由、あるいは結果を表す。帰結として捉えられる「わけだ」文の意味を「わけだ」文の意味1と規定する。
「わけだ」文には、PとQの関係が「納得」を表すものがあり、これを「わけだ」文の意味2に規定する。「納得」とは、納得する言語表現なのか、それとも納得した後の話し手の解釈や評価のような表現なのか、その意味が定かではない。「わけだ」文の意味2は、単純な結果提示ではなく、結果などの内容を話し手の立場で頷いたり納得したりする態度を表すものであると考える。
「わけだ」文には前の文を言い換えるか、あるいは捉え直すかの意味として捉えられるものもあり、これを「わけだ」文の意味3に規定する。この、前の文の言い換え、捉え直しという捉え方は、「結果」の意味にも捉えられがちである。「わけだ」の意味3は単なる「言い換え・捉え直し」ではなく、「結果」から再解釈したもの、つまり、結果論的な話を色々な角度から再解釈したものであると捉える方がより自然でろう。結局「わけだ」の意味3は、結果から推論される再解釈、結果の再解釈と言うべきものであると考える。
「わけだ」文にはその意味が明らかでないものがあり、先行研究ではこれらを派生用法であると捉えている。これらを仮に「わけだ」文の意味4に規定するが、この「わけだ」文の意味4は領域が広く、正確な位置づけにはより深い考察が必要であり、これについては今後の課題にしたい。 KW - DO - UR - ER -
MO SE JONG and 송수진. (2008). 「わけだ」文の意味について . 日本硏究, 25, 27-44.
MO SE JONG and 송수진. 2008, "「わけだ」文の意味について ", 日本硏究, no.25, pp.27-44.
MO SE JONG, 송수진 "「わけだ」文の意味について " 日本硏究 25 pp.27-44 (2008) : 27.
MO SE JONG, 송수진. 「わけだ」文の意味について . 2008; 25 : 27-44.
MO SE JONG and 송수진. "「わけだ」文の意味について " 日本硏究 no.25(2008) : 27-44.
MO SE JONG; 송수진. 「わけだ」文の意味について . 日本硏究, 25, 27-44.
MO SE JONG; 송수진. 「わけだ」文の意味について . 日本硏究. 2008; 25 27-44.
MO SE JONG, 송수진. 「わけだ」文の意味について . 2008; 25 : 27-44.
MO SE JONG and 송수진. "「わけだ」文の意味について " 日本硏究 no.25(2008) : 27-44.