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『今昔物語集』의 增賀(조가)성인(聖人)傳 고찰

  • 日本硏究
  • 2012, (32), pp.315-331
  • Publisher : The Center for Japanese Studies
  • Research Area : Humanities > Japanese Language and Literature
  • Published : February 20, 2012

MyungJae Moon 1

1한국외국어대학교

Accredited

ABSTRACT

本稿は『今昔物語集』に登場するあらゆる階層の人物像を通して、平安時代の実相を把握しようとする試みの一環であり、僧侶階層の中でも常に聖人として称えられていた増賀の一代記を考察したものである。 増賀は奇行や破戒の行いを憚らなかったにもかかわらず、多武峰の聖人という別称で呼ばれるほど尊敬された高僧である。彼には聖人としてのイメージと奇人または狂人としてのイメージが同時につきまとっており、聖と俗が共存する特異な人物である。増賀の一生をたどっていくと、彼は極楽往生という目標を成し遂げるために熾烈な修行を行ったように感じられるが、彼の奇行もその目標を達成するための方便の一つであったことが分かる。すなわち、世俗の名利が往生に大きな障碍になることを認識したためにそれを徹底して拒み、このような認識が奇行という形で現れたのである。 彼の求道の過程を探ってみると、「出家→真摯な求道修行→奇行→多武峰入山修行→奇行→涅槃(極楽往生)」のように要約できるが、下線部の二度の奇行はその性格が異なる。一番目の奇行は真摯な求道修行のための環境作りの方便であり、二番目の一連の奇行は名僧になってから真の解脱を成すための方便のであった。これらの奇行は方便の違いはあろうが、極楽往生という最終的な目標を成すための熾烈な求道修行の軌跡であったと言えよう。 したがって破格的な増賀の奇行は、説話を読む読者に興味を呼び起こす要素であったことは確かであるが、その裏面に隠れている熾烈な求道修行の過程を読み取ることによって、本説話はより真価を表すことになり、聖人としての増賀の名声が決して虚しいものではなかったことが確かめられよう。

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