@article{ART001061235},
author={Hong,Yoon-Sik},
title={美において土と慈悲の念},
journal={The Journal of Aesthetics and Science of Art},
issn={1229-0246},
year={2007},
volume={25},
pages={119-132}
TY - JOUR
AU - Hong,Yoon-Sik
TI - 美において土と慈悲の念
JO - The Journal of Aesthetics and Science of Art
PY - 2007
VL - 25
IS - null
PB - 한국미학예술학회
SP - 119
EP - 132
SN - 1229-0246
AB - 日文抄錄
仏教美学において浄土と慈悲の概念
洪 潤 植*
仏教美術を礼拝の対象にする時、あるいは鑑賞の対象にする時に持つ一般的な美の基準は、願望象また慈悲象と言える。なぜなら仏教美術品に触れるすべての人々は、願望象や慈悲象から感銘を受け、真心が浮かび上がると思うからである。この研究は、仏教美術の美学的な土台になっている浄土と慈悲の概念を把握するのである。
浄土には極楽世界と浄土世界の分けがあるが、この二つの原初的な形態は別個のものである。
菩薩が仏国土を浄土するというのは、空の実践と言える。清浄というのは、空と同じ意味からである。浄仏国土を建てる菩薩は、空の実践によって国土を浄化し、浄土を建設するので、空の実践によって自由自在に衆生を救済し、浄土に往生させる。
さて、無量寿経などの浄土経典に説かれている法蔵菩薩の西方極楽浄土の建立の根拠は、前のものとは違うものだと考えられる。極楽世界が美しさが溢れる理想世界の意味を持つのに対し、般若經で説かれる浄仏国土は、菩薩の実践によって浄化されていく世界を意味する。
従って、般若經では法を重視し、浄土経典では信仰(仏)を重視する特徴がある。即ち、般若經での浄土は、智慧の世界を求めているが、阿彌陀経典での極楽浄土は慈悲の世界を求めているのである。
般若經の浄仏国土に対する経説では、浄土に関する具体的な言及がない。
これに対して、阿彌陀の浄土経典では倫理的な世界ではなく、審美的な世界ということから美学的な接近ができる。即ち、極楽浄土は文字通りの喜びを与えられる美しい世界を表すことだと考える。そうすると、極楽浄土は慈悲の世界になる。
慈悲というのは、慈と悲の合成語で、慈が相手を喜ばせるものだとしたら、悲は相手の悲しさと辛さを自分のものにしてそれを乗り越えろうとするものである。それで、慈悲の優れさは、悲の支えによってより輝くという事実に注目する必要がある。なぜなら極楽浄土は衆生界を大悲し願を生じさせ、その願を成就した世界が慈悲の世界だと考えられるからである。
要するに仏教美術学では、大悲を背景に形成された浄土と慈悲の世界が、即ち仏教美学の本質になるのを注目し行くべきたと思う。
KW -
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Hong,Yoon-Sik. (2007). 美において土と慈悲の念. The Journal of Aesthetics and Science of Art, 25, 119-132.
Hong,Yoon-Sik. 2007, "美において土と慈悲の念", The Journal of Aesthetics and Science of Art, vol.25, pp.119-132.
Hong,Yoon-Sik "美において土と慈悲の念" The Journal of Aesthetics and Science of Art 25 pp.119-132 (2007) : 119.
Hong,Yoon-Sik. 美において土と慈悲の念. 2007; 25 119-132.
Hong,Yoon-Sik. "美において土と慈悲の念" The Journal of Aesthetics and Science of Art 25(2007) : 119-132.
Hong,Yoon-Sik. 美において土と慈悲の念. The Journal of Aesthetics and Science of Art, 25, 119-132.
Hong,Yoon-Sik. 美において土と慈悲の念. The Journal of Aesthetics and Science of Art. 2007; 25 119-132.
Hong,Yoon-Sik. 美において土と慈悲の念. 2007; 25 119-132.
Hong,Yoon-Sik. "美において土と慈悲の念" The Journal of Aesthetics and Science of Art 25(2007) : 119-132.