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日本語の五段動詞の使役受身について -日本人高校生の使用實態を中心に-

KIM CHANGNAM 1

1금강대학교

Accredited

ABSTRACT

本論文では、日本语の五段动词の使役受身「-される」「-せられる」「-させられる」の使用実態を明らかにするために、日本人高校生401名を对象にアンケート調査を行った。その結果、以下のことがわかった。  五段動詞の使役受身については「-される」「-せられる」「-させられる」のうち「-される」がもっとも多く使われていることがわかった。しかし「-せられる」は多くの日本語学習書で五段動詞の使役受身形式として取り上げているものの、その使用比率はそれほど高くないことがわかった。また「-させられる」は「普通に使っている(○)」の比率がもっとも低く表れているが、その理由としては二重使役であることと、他の二つの形式より音節数が長いことが考えられる。  動詞別にみると、「-される」の「普通に使っている(○)」の場合は「泣かされる」が95.3%でもっとも高いのに対し、「座らされる」は71.3%でもっとも低い。また「-せられる」の「普通に使っている(○)」は「聞かせられる」が41.1%でもっとも高いのに対し、「踊らせられる」は16.2%でもっとも低く表れている。さらに「-される」と「-せられる」をみると、「普通に使っている(○)」の場合、両者の差がもっとも大きいのは「踊らされる(89.0%)」と「踊らせられる(16.2%)」で72.8%の差がみられた。一方、両者の差がもっとも小さいのは「座らされる(71.3%)」と「座らせられる(36.9%)」でその差は34.4%である。このことから、「-される」と「-せられる」は前者が後者より多く使われていることは間違いないが、使用比率においては動詞によってかなり異なることがわかった。  男女差については、「-される」と「-せられる」の「普通に使っている(○)」をみると、すべての動詞で女性が男性より高く表れている。しかし「-させられる」の場合は「泣かさせられる、待たさせられる、立たさせられる、走らさせられる、持たさせられる、踊らさせられる」の6個では男性が高いが、その他の14個では女性が高い。この結果から、特に「-される」と「-せられる」では女性が男性より多く使っていると言える。  以上、今回の調査を通して五段动词の使役受身「-される」「-せられる」「-させられる」の使用実態が明らかにされた。但し日本語学習書及び日本語文法書における五段动词の使役受身の取り扱い状況をみると、「-される」と「-せられる」は両方とも扱っているものと片方しか扱っていないものがあり、また「-させられる」を扱っているものは一つもなかった。これに付いては今後より深く検討していきたい。なお調査を基にしてまとめた本資料が日本語教育者及び日本語学習者に参考資料として活用されることを大いに期待している。

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