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日本人ゲストを招いた会話授業の試み -韓国の大学における接触場面での学生心理の変化―

Matsuusa Keiko 1 고야마 야스코 2

1부산외대
2국제교류기금 서울센터

Accredited

ABSTRACT

日本語を専攻する学習者達は、4技能のうち「読む」「聴く」「書く」は学院に通ったりインターネットを利用して一人でも練習することができる。しかし「話す」についてはほかの3技能に比べ一人で練習することがかなり難しい。筆者は学習者に対するレディネス調査を踏まえ、日本語教師以外の日本語母語話者との会話の機会を学習者に与え、身につけた日本語の知識を運用すべくビジターセッションを実施した。ビジターセッション後は学習者にふりかえりシートという課題を出し、感想や次回への目標を尋ねる。そのふりかえりシートをまとめた結果、日本語母語話者とのビジターセッションを通して学習者の心理は3つのパターンで変化していることがわかった。それは、「緊張や心配軽減」「会話とは何であるかの認識」そして「自分の日本語力に対する過信」である。緊張や心配の軽減は、外国語を話す上で非常にプラスとなり学習者の日本語運用力を向上させることがわかった。次に日本人が授業に来ると聞いただけで喜び、自分達が日頃疑問に思っている日本や日本人に関しての質問ばかりが先立ち、相手によって合う話題とそうでない話題があるのを痛感した学習者もいた。最後に、日本への語学留学やワーキングホリデーを経験した学習者達は、自信をもってビジターセッションに参加したが、相手によって使う言葉を変えなければならないことや話題によっては日本語ができても全く会話についていけないことを経験し、さらに日本語を向上させる動機付けにつなげていた。さらに、本稿では、クラスサイズの異なる2つのクラスのデータを分析対象としたが、上述の傾向は両方のクラスで見ることができた。そのため、ビジターセッションを通した学習者の心理的な変化は、教師やクラスサイズに関わらず共通であると言うことができる。

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