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Colonialism and Translation -Kimeok Study of Abridged translation of Mannyousyu-

  • 日本硏究
  • 2009, (26), pp.179-196
  • Publisher : The Center for Japanese Studies
  • Research Area : Humanities > Japanese Language and Literature
  • Published : February 20, 2009

Park Sanghyun 1

1경희사이버대학교

Candidate

ABSTRACT

帝国日本はアジア・太平洋戦争期において植民地朝鮮に総動員法(一九三四年)・朝鮮陸軍特別志願兵制(一九三八年)・国民徴用令(一九三九年公布、一九四三年適用)・徴兵制(一九四二年。ただし、実施は一九四四年)といったような一連の法制度を実施することによって、植民地朝鮮人に身体の皇国臣民化を刻み付けた。 一方、そうした身体の皇民化を効果的に達成するためにも植民地朝鮮人に精神の皇民化もともに植え付けようとした。そして、後者の試みに具体的に応えたのが日本精神の宝庫とされた帝国日本の古典、とりわけ『万葉集』のような「政治性」を帯びている古典の朝鮮語訳だった。 金億(一八九六年~?)は『万葉集』の中で「妻との別れを悲しむ歌」などを朝鮮語訳して植民地朝鮮人に「美しい」日本(人)の精神を伝えようとした。そして、そのような帝国日本の精神文化を植民地朝鮮に移植して、植民地朝鮮人の精神(あるいは情緒)を日本精神に同和させようとした。 つまるところ、金億は「万葉集鈔訳」をもって内鮮交流に努めたのである。また、翻訳を啓蒙の手段として、『万葉集』を植民地朝鮮に翻訳し、紹介することで植民地朝鮮人の皇国臣民化や植民地朝鮮における日本語の普及に貢献した。皇民化が内面化していた彼にとって帝国日本の古典たる『万葉集』の翻訳は、皇民化のチャンネルにほかならなかったのである。

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